加藤浩子の La bella vita(美しき人生)

加藤浩子の La bella vita(美しき人生)

March 14, 2005
XML
カテゴリ:
 「オペラに行きたくても、チケットが高い」

 ではヨーロッパをはじめ、外国は安いのだろうか。
 一概にそうともいえない。今回の旅で、改めて思った。

 今回出発前にインターネットで購入したオペラ・チケットは3枚。チューリヒ歌劇場、ミュンヘンのバイエルン州立歌劇場、パリ尾、オペラ座の3箇所だ。ランクはいずれも最高ランク。これは、オペラツアーの下見もかねているためで、ツアーの場合は必ず最高ランクを求められるので、最高ランクはどんな感じか、お客様に質問された時答えられるようにしておくため。もちろん自腹である。つまりツアーを企画する際には、自腹でこれだけ払っても満足のいく劇場だ、という目線も持ちたいのだ。

 今回の劇場は、国や州の援助を得ているところばかりだから、日本でいえば新国立劇場に相当する。新国のS席は2万円ちょっとだ。
 演目にもよるのだが、いずれもそれと前後していた。とくにチューリヒは、出演者によって値段が違うのだが、一番高い公演の場合、最高ランクの席は3万円近い。今回自分で購入した「マクベス」は、24000円弱(270スイスフラン)だった。
 パリのオペラ座は、出し物が「戦争と平和」という大掛かりなもののせいか特別プライスで、やはり22000円くらい(150ユーロ)。バイエルン州立歌劇場はちょっと安くて、14000円くらい(98ユーロ)だった。その代わり、出演者はたいしたことがなかったけれど。
 というわけで、新国と比べて安いわけでは決してないのだ。もちろん水準は、とくにチューリヒなどは、段違いなのだけれど。この歌劇場がもし来日公演をしたら、ウィーン国立歌劇場の来日公演なみ(60000円以上)にはなるだろう。

 日本の場合、何しろ外国の劇場の来日公演が多い。スカラにウィーンにメト・・・こんなに来ている国は他にない。それらの公演が派手に宣伝され、やれ5万だ6万だという数字がおどっているので、「高い」イメージが焼きついてしまう。来日公演は呼び屋さんが呼ぶわけだから、公的な補助もないし、高くなるのは当然といえば当然なのだ。

 けれど日本には、安くて良心的なオペラ公演が実はたくさんある。派手に広告費はかけられないから、あまり広告を見かけることはないけれど、「ぶらあぼ」などの無料情報誌には、この手の公演の広告がよく出ている。何しろこの1年で、日本全国で70演目!のオペラが上演されるのだ。日本はオペラ大国なのである。
 大国ということは、安い公演も高い公演もあるということ。安くていい公演は、探せばある。安くてつまらない公演もあるけれど。
 二期会などのオペラ団体も、とてもいい公演をすることもある。そんな時は、バイエルン国立歌劇場のつまらない公演などより、はるかにレベルは高いように感じる。

 「オペラ・チケットの値段」を考える時は、だからいろんなケースを検討してみなければならないだろう。
 一番の問題は、外国から来すぎる!こと!1年に有名歌劇場がいくつも来るから、財布に莫大な負担がかかってしまうのだ。少しばらけてよーーー!





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  March 25, 2005 11:39:15 PM


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

プロフィール

CasaHIRO

CasaHIRO

フリーページ

バックナンバー

August , 2026

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: