加藤浩子の La bella vita(美しき人生)

加藤浩子の La bella vita(美しき人生)

September 8, 2005
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カテゴリ: 音楽
 今出ている「音楽の友」は、「2006年 来日演奏家特集」を組んでいる。

 異常だよ、これ。

 有名どころだけでも、メトロポリタン、ボローニャ、フィレンツェ、ローマ、そしてゲルギエフ指揮のマリインスキー劇場、ざっと5つは指を折れる。古楽ファンとして付け加えれば、11月のクリスティ&レザール・フロリサンもはずせない。これだけでも全部通ったら、海外オペラツアー1.5回分くらいになるのではないか。

 もちろん、この状況をラッキーだということは簡単だ。お金さえあれば、日本にいながらにして、世界の一流オペラに接することができるわけだから。海外に行くにはお金のほかに時間も必要だが、これなら時間の負担はさほどではない。

 けれど、最近つくづく思うのは、こんな状態が続いていたら、日本が発信できるオペラ文化がやせ細ってしまうよなあ、ということである。
 有名劇場が有名歌手と指揮者を連れてやってきて、一番ワリを食うのは日本の劇場やオペラ団体だろう。同じお金を払うなら、新国や二期会よりボローニャやメトに行きたい、となってしまうだろうから。

 以前新国立劇場の芸術監督に会ったときも、「私たちが本当に戦わなければならないのは、来日オペラだ」と言っていたが、それももっともな話である。せっかく大枚の税金をはたいて新国立劇場を建てたのだから、本当ならそれを世界に発信できる劇場にするのが、日本としては第一に優先されるべきではないだろうか(そして本当なら、日本の既存のオペラ団体と新国が結束するべきなのだが)。






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最終更新日  September 8, 2005 11:33:58 AM


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