加藤浩子の La bella vita(美しき人生)

加藤浩子の La bella vita(美しき人生)

September 21, 2005
XML
カテゴリ: お仕事
 ある女性ファッション誌で担当していた、「ステージ」のページが、打ち切りになった。

 その後どうするかの方針は、確固としたことはまだ決まってないらしいのだが。
 というわけで、昨日はそのお疲れ様会?を、担当の方たちがしてくれた。私のほかに、バレエ評論家の某女史も加わり、西麻布の南欧料理店で乾杯。西麻布なんてめったに行かないし、かわいいおいしいお店だったので、いい時間を過ごさせてもらいました。

 それはとにかく、女性誌、とくにファッション誌のカルチャーページは、なかなか難しいらしい。
 まず広告が取れないのがネックだそう。そうですよね、今のファッション雑誌って、半分以上広告。どこまでが記事でどこまでが広告か分からない状態だもの。
 そしてそのほとんどは、とうぜんながらファッション&コスメ関係。ほとんどこの手のカタログ化しているのが、ファッション雑誌の現状のような気がする。
 それにひきかえ、クラシック関連のたとえばマネージメントが、単価の高いファッション雑誌に広告を出せるわけもなく、また広告を出したからといって、効果もそう高いとも思えない。カルチャーページの読者は、年齢の高いひとが多いというが、だとすると、この雑誌のターゲット(主な読者層)である30,40代はあまりいない(たぶん)わけで、効率のいい広告にはなりそうもない。

 加えて、たとえばオペラの場合、海外有名歌劇場の来日公演は、チケットの発売が1年くらい前だったりする。そうすると、カルチャーページで紹介した時点では、あまりチケットが残っていないこともある。1年後の公演の紹介をするわけにはいかないし、そういう意味で、いつも適切な対象が紹介できるわけではないのだ。(あまり早く発売するのはほんとにやめて欲しいのだけれど)。


 そんなこんなで、女性誌のカルチャページはなかなか続かないのである。

 ところで、昨日会った担当編集者のお嬢様方の意見では、思いついたときにふらっといけるようでなければ、オペラの定着は難しいのではないか、という。
 そうだよねえ。明日たまたま夜の予定が空いて、じゃオペラでも行こうかとなり、ふらっといけるようになれば、身近になったと言えるんじゃないだろうか。げんに、ヨーロッパの大都市はけっこうそういう状態だし。

 料金的にも同じことが言える。今の値段だと、ふらっと行く、というわけにはいかない。

 この間、岡田准一さんのFM番組に出たとき、周囲のスタッフに、「いくらだったらオペラに行ってもいいですか?」ときいてみたら、「ロードショーの2回分」と言われてしまった。まあ4000円弱なわけだから、せいぜい5000円が限度だろう。

 経済的にも時間的にも、ふらっと行けるオペラ劇場。本当は新国あたりがそうなってくれるのが一番いいのだけれど、外来オペラがこう多くて、みんながそっちに向いている現状では、新国がそこまで到達できるかはななだ疑問である。

 前も書いたけれど、外来に頼るのではなく、日本に根付かせなければ、オペラが本当に日本人のものになったとは言えない。カルチャーページ打ち切りの理由のひとつは、クラシック・オペラ界のアンバランスな体質にもあるのだ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  September 24, 2005 03:38:10 PM


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

プロフィール

CasaHIRO

CasaHIRO

フリーページ

バックナンバー

August , 2026

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: