加藤浩子の La bella vita(美しき人生)

加藤浩子の La bella vita(美しき人生)

January 25, 2007
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カテゴリ: 音楽

 マフィアの町としても知られているようなので、ちょっと身構えていたが、中心部はさほど変な印象は受けなかった。ちょっと外れた場所でも、カターニャよりは多少ましかな、という感じ。

 パレルモの魅力は、建築がすばらしいこと。大聖堂は壮大で、いろんなスタイルが混在していて面白いし、小さな教会はモザイクにあふれている。また街中に点在するイスラム寺院も、風情があって面白い。
 日の暮れかけた頃、モザイクで有名な、郊外のモンレアーレにある大聖堂に出かけたが、薄暗くなっていたにもかかわらず、素晴らしさは十二分に認識できた。

 夜はパレルモ一のオペラハウス、マッシモ劇場でバレエの公演。本当はオペラが見たいのだが、この時期はバレエの公演しかなかった。
 演目は「ジゼル」。この演目の初日だったので、劇場にはシックな装いのひともちらほら。タキシードは1人しか見かけなかったが、ロングスカートは何人か見かけた。女性は光る素材などを身につけていて、それなりにおしゃれで、ロビーは華やかだった。

 面白かったのは聴衆の雰囲気。日本だと、バレエの公演のお客はほぼ9割が女性だが、イタリアの劇場ではそんなことはまったくなく、オペラとほぼ同じ。ほとんどが定期会員だという事情があるのだろう。
 なんだか皆顔見知りみたいで、開演前の客席は社交場、おしゃべりで騒々しい。ボックス席から挨拶しあったり・・・きっと昔から、こんな雰囲気だったんだろうな。

 ところが肝心のバレエが、開演時間を過ぎてもいっこうに始まらないのである。それも、何のアナウンスもなく。

 開演時間を30分ほど過ぎたころ、ようやくアナウンスがあった。「オケが出ない」というのは分かったのだが、私のイタリア語力では、理由がよくわからない。
 ???と思っているうちに、すさまじい音がして幕があがった。
 何と、テープで音楽を流し、バレエを始めたのである。
 それも雑音だらけのテープで、別の劇場で録音したのか、ところどころ拍手が入っているのだからたまらない。ダンサーも調子が狂うこともしばしばで、たまりかねて休憩時間で劇場を後にした。

 後で知ったのだが、何とオーケストラのストライキだったらしい。そういうことがある、という話はよくきくが(とくにフランスやイタリアで)、実際に体験したのは初めてだったので、相当ショッキングではあった。日本じゃ、考えられないですよね。

 これもイタリア。経験としては面白かったが、しょっちゅうだとすると、たまんないかも。





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最終更新日  February 1, 2007 10:20:03 PM


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