ノラネコcasy

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2003.10.17
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カテゴリ: カテゴリ未分類


4限は別館まで移動しないとならない。
普段は専用バスにゆられて別館に行くけど、
今日は緑茶片手に、ぽかぽか天気の下を歩いて行った。
大学があるこの土地は、下町でさびれていながら、独特の空気を持っている。
線路を越えれば治安が悪い。けど、狭い道に肩を並べて建っている建物はどれも古くて、味がある。
私は学校の裏から別館に向かった。
広い公園にはスーツのおじさんが独りでぽつんと立っていて、そこを抜けると車がたくさん通る道に出る。
歩道のセメントは崩れて、すぐ真横を車が通ってゆく。
車の切れ目に渡り、木と土に囲まれた裏道に入る。
私が歩いた下を、落ち葉の間から小さなバッタが飛んでゆく。
小さな工場があって、四角いセメントで塗り固められたトンネルに入る。
暗くて短いトンネルには見上げると「あ」と白く落書きしてあった。
そこを抜けると、道に出る。
横に高速道路の銀色の仕切りがあって、大きな工場、ラブホテル。
荒れ果てた田んぼ、殺風景な中、完全に浮いてるラウンドワン。
大きな溝には油が流れている。
そこをたどると、音大の離れの館が忽然と建っている。
風は心地よく、日はやわらかく。
私の髪をさらさら揺らした。
片手に持った緑茶をストローで吸って、ゆっくり空を見上げる。
今日という日はぬるま湯で、取りとめもない。
はっきりとした主旋律もなく、印象だけを残し、流れてゆく。






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Last updated  2003.10.17 15:04:13 コメント(1) | コメントを書く


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