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妖かし斬り 四十郎化け物始末 1 角川文庫 / 風野真知雄 【文庫】
百鬼斬り [ 風野真知雄 ]
送料無料/幻魔斬り/風野真知雄
角川文庫
☆☆☆☆☆
化け物とか妖かしとかアヤシゲなタイトルで、化け物斬りを頼まれた用心棒、月村四十郎がそれを退治していくシリーズだが、残念ながら、人外のモノは出てこず、全て人のしでかしたこと、というオチになる。「心に闇、人が化け物」と本人も口にしている。しかし、それが面白かった。また、巻が進むにつれて、作中のユーモア色も濃くなり、出先で噴出して読めなくなる。登場人物が皆、人間臭いのだ。四十郎もニヒルな用心棒の剣客ではなく、少々臆病で小心者で、好みの女性にはヤニさがるオヤジである。しかも立会いの時の掛け声も妙で、さらにかつて斬った烏の未亡人ならぬ未亡烏とその子供たち、さらにその未亡烏が再婚(?)してその夫とその連れ子らしき烏まで四十郎につきまとっている。他の登場人物も桜吹雪で有名なあの人や、この著者の他の本では有名らしい人など出てくる。そして、化け物退治が評判になっても、家族がお金のかかることばかりなので、四十郎は結局見入りのいい化け物退治を引き受け続けざるをえないのだ。そこになんとも哀愁が漂うが、やっぱりどこかなさけない。さらにそこに他の仕事を持ち込まれたりして、結構忙しそうになる。
前によんだ同じ著者の歴史探偵シリーズの主人公月村弘平の先祖のストーリーだというので、読み始めたが、こちらもとても面白い。歴史探偵シリーズとこのシリーズと続巻が出て欲しい。
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