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April 19, 2017
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英国幻視の少年たち [ 深沢仁 ]

英国幻視の少年たち 2 ミッドサマー・イヴ ポプラ文庫ピュアフル / 深沢仁 【文庫】

英国幻視の少年たち 3/深沢仁【1000円以上送料無料】

(P[ふ]4-4)英国幻視の少年たち4 [ 深沢 仁 ]
深沢仁
ポプラ文庫ピュアフル
☆☆☆☆☆
 いかにもなタイトルと設定だなぁと思いながら読んで、やっぱり面白かった。舞台はウィッツバリーという英国の田舎町だが、3巻はロンドン。日本では、幽霊が見えるという皆川海が、ある事件をきっかけに叔母のいる英国に留学し、そこで同じ能力(第二の眼)を持つランス・ファーロングを知り合って、彼が関係する幻想的生命体(幽霊・妖精・精霊・悪魔・吸血鬼、etc……)に関わっていく。そこで、一族の変わり者だった叔母が妖精の国に恋人を捕られてしまったり、ランスが幼い頃悪魔に憑りつかれていたことがあったのを知り、彼自身が関わった目の前で自殺した後輩の女の子、美柴亜矢が幽霊となって彼と再会して、その事件と向き合う。これが大体三巻までで、四巻では、それまでで、仄めかされていた核登場人物の過去が明かされる。
 1巻は、メインの登場人物が全員は出てこず、大体の状況説明という感じだった。ここで登場した小さな妖精スーと海の叔母鞠子の愛犬はんぺんが可愛い。登場人物が揃いも揃って面倒な性格なので、主人公海と同様、読者にとっても彼らが癒しのような気がする。
 2巻では、夏至の前後の時期に、海とランスが妖精の国に行くという設定だったが、そこで、メンデルスゾーンのスコットランドと真夏の夜の夢を聞きながら読んだら、はまりすぎだった。この巻で主要な登場人物が揃う。上手く設定されているが、イングランドの統括責任者ハイド氏とエルフのエドワード・ノアの関係はいかにも。(好きだけど)上司に言わせると愛想がない、感情があまり表に出ず不器用な印象を受けるが、古武士のようなハイド氏の養い子といえるエドやランスがどうしてああもひねくれた性格なのか疑問を持ってしまう。
 3巻は舞台をロンドンに移し、ランスの背後にある、英国特別幻想取締報告局という長ったらしい名前の組織の本部で、彼の育ってきた環境が分かる。このあたり、設定は随分違うのだが、雰囲気がハリー・ポッターに似ている。この巻で大体登場人物とその背景が出揃う。起こった事件の張本人、ウェールズの統括責任者ドレイクのパートナー、ニコールのドレイクへの思いも紅涙を絞りそうだ。そして、この人の背景はどうなっているのかな、というところが、次の4巻で登場する。
 4巻では、エドワード・ノアとハイド氏、皆川鞠子とグレン・バーンズ、ランスとハイド氏、エドとの関係、海が英国に来た背景が出てくる。エドと酷い虐待を受けた犬、グリムのところは、結末を予想していたものの、やっぱり涙が出た。このエピソードを踏まえると、彼らのはんぺんの可愛がり方も切ない。このエピソードに出てきたロスもまた出てこないかな。そして、ランスとの関わりも、エドって本当に素直じゃないということがよく分かる。ランスのややこしい性格の2割くらいはこのエルフの責任のような気がする。2巻でまだ知り合って間もない海に二人が「兄弟喧嘩に巻き込むな」と言われているが本当にその通り。ただ、ハイド氏、エド、ランスの関係は結構ツボだった。
 登場人物の背景もおよそ全部出てきて、次は発刊のペースからいくと、今秋あたりだろうか。となると私が読むのは冬になりそうだが、続巻を楽しみに待ちたい。





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Last updated  April 25, 2017 11:15:00 AM
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