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年内に脱サラして起業する男がいる。
その男の最近の口癖は
『もう夜寝られないんですよ!
次から次へとアイデアが出てきて。
そしたらそれを形にしたくなってどうしようもない。
興奮しておちおち寝てもいられない!』
俺はそれをただただ微笑みながら聞いている。
もちろん馬鹿にしたり下に見たりなんてことじゃない。
すごくその気持ちがわかるから。だからただただ同感からくる
微笑み。
かつて戸頭に支店を出すと決意した時の自分がまさにそうだった。
あの時ばかりは夜遊びもせず。夜な夜な新しい支店に潜り込み。
飾りつけやらディスプレイやら。
朝が来るまで続けていた。
楽しくて仕方なかった。
今まで築き上げてきたものに限界を感じている人がいる。
その人の口癖は
『今まで死に物狂いで頑張ってきた。だがどう考えても
ここらが頭打ちだと痛感している。
ぼちぼち次の事を考えていかないと
俺は一生このままで終わってしまう』
ちなみにこの人は自身で起業して十数年で
売上数億円の会社までにした人だ。
その人の話を聞きながら。俺はやっぱり微笑みながら
でも真剣なまなざしでうなづく。
藪から棒に調子を合わせているわけじゃない。
レベルは違えど。同じことを考えているんだな。と
強く納得しているからだ。
跡取りとして今があるが。今日までの道のりは決して
平たんではなかった。
『自分色のやり方・進み方』を跡取りが選ぶ。ということは。
それだけの責任を背負うという事だ。
その選択をさせてくれた先代には本当に感謝している。
会うたびに愚痴をこぼす奴がいる。
会社の文句。奥さんの文句。今の自分の嘆き。
すべてを経済力の足りなさのせいにして。
泣き言をこぼす奴がいる。
でもそいつは新車のアルファードに乗って
マイホームを建てて。子供が二人いて。
そのせいで小遣いが月2万円だと嘆いている。
それを聞いて毎度のようにただただ大変なんだな。。と
囁きながら生ビールをおごってやってる。
かわいそうだからじゃない。
俺では絶対に選べない生き方を好む好まざるを問わず
選び生きてとりあえず全うしてることに敬意を持っているから。
時間や金にとかく融通が利くように見られがちな我々経営者だが
それは本当にサクセスした一握りの経営者たちだけで。
我々レベルなんてはっきり言って毎月が山場みたいなもんだ。
でもそんな状況で
笑っていられるのは。
ただただ
やっていて楽しい。そう思えるからだと信じて疑わない。
現状を嘆きネガティブに捉えることで活路を見出す方法を
否定はしない。
ただ単に俺にはそれができない。というだけだ。
俺の相方である根岸がこんなことを言っていた。
会社勤めの仲間が
『おまえらはいいよな。なんでも自由にやれてよ』
そういったら
『ああ自由だよ。その代わり俺達にはなんの保証(保障)もないけどな』
ああ。本当にその通りだな。と心底思ったのをよく覚えている。
だからというわけではないが。
前を向いて生きていくしかない。進んでいくしかない。
と腹をくくれる。
『おはようございます。BOSS!』
『お世話になります。社長!』
『木村さん!お忙しそうですね!』
当たり前のやり取り。
当たり前の会話。
当たり前の挨拶。
そんな当たり前の中に『幸せとやりがい』をいかに見いだせるか?
そこに『前向きになれる理由』が存在する。
※ もちろんだが。
この記事を書いているのは
馬
ではない。。。。
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