Hic Rhodus, hic saltus.

2007.08.26
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革新と創造で始まった20世紀は、人類に進歩と繁栄をもたらした。その一方で、戦争と革命の世紀とも言われる20世紀は、人類に恐怖と欠乏をもたらしたのである。

こうした歴史を概観するのに適した映像素材が、 『映像で綴る 20世紀の記録 全10巻 (DVD)』 である。ただし、明らかにアメリカに視点を置いた編集であり、すべてを鵜呑みにすることは当然危険であることは言うまでもない。たとえば、ベトナム戦争について、「(インドシナ戦争において)ディエンビエンフーでフランスが勝利していれば、必要のない戦争であった」と評価するナレーションが流れるが、そもそもフランスによるベトナムの植民地支配がなければ、起きなかったのがインドシナ戦争ではないだろうか。また、アメリカがドミノ理論を振りかざさなければ、深刻化しなかったのがベトナム戦争なのかも知れないのだから。



ちなみに、20世紀とは1901年~2000年の100年間。上記DVDの期間は、1900年~1999年で1年間のズレがある。日本語のタイトルは『映像で綴る20世紀の記録であるが、オリジナルタイトルは"Witness of history - Days that shock the world"であるから、オリジナルでは20世紀という意識が欠けていたのかも知れない。また、当時の映像が利用されているのだが、一部には再現映像や映画のシーンも断りなく挿入されているので、すべてが実写というわけではない点には留意する必要がある。たとえば、日本軍による真珠湾攻撃の様子は、恐らく当時の日本の特撮映画・ 『ハワイ・マレー沖海戦(DVD)』 からの引用であろう。

なお、入手したDVDは時に音声レベルが大きく落ちるという瑕疵があった。パッキングの体裁から中国製のようであるが、品質管理にも若干の問題がありそうである。とはいえ、1巻52分で10年を概観できるDVDが、10巻セットで4,200円(税込・送料別)で入手出来る点は、価格面では十分評価できるものである。

書籍で概観する場合には、以下のものがお薦め。いずれ、詳細を紹介したいと思う。



『映像で綴る20世紀の記録 全10巻 (DVD)』

A.L.サッチャー『燃え続けた20世紀 戦争の世界史』(祥伝社文庫)
A.L.サッチャー『燃え続けた20世紀 殺戮の世界史』(祥伝社文庫)
A.L.サッチャー『燃え続けた20世紀 分裂の世界史』(祥伝社文庫)





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最終更新日  2007.09.02 19:17:02


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