**「今日の授業は?」-別館-**

徐々に離していく



今までお母様と一緒に勉強していたお子さんに、ある日突然、「もうそろそろ一人で勉強しないとダメでしょ。」と言うと、多くの場合、逆効果になります。

これは、お子さんからすると「見捨てられた」という印象が強くなってしまうためです。
こうなると、感情面が先行してしまい、勉強自体やらなくなります。

このような事態にならないために、「徐々に一人で勉強する」というスタイルに持ち込まなくてはなりません。

やり方としては、今まで何時から勉強する、と決めていたのであれば、ワザとその時間に用事を作り、

「ごめんね(←謝るセリフを必ず冒頭に入れる)、どうしてもママは〇〇(←用事の内容を具体的に言う)をしないといけないから、先に(←これも絶対に言う)一人で勉強していてくれる?」

とお子さんに伝えます。

この時に、具体的に一人で勉強する方法を伝えておかないと、お母様が手が空くまで一人でボーっと待つ状態になりますので、具体的な勉強方法を伝えます。

■国語、英語、社会

教科書を声に出して読んで、分からない単語に線を引いておく

■数学、理科

予習でやるには、学力的にかなり出来ないと厳しい科目であるため、最初の頃は「予習」ではなく「復習」から一人で勉強するスタイルにします。

復習する際にも、どこの問題から解くかを具体的に伝えないと、「どこやるか分からない」と言ってやらない場合がありますので、注意してください。


今まで一緒に勉強していたお子さんは、上記のように伝えても、「ねぇ、ママ、ここ分からないよ」と言ってきますので、そのときは

「分からないのは飛ばして、先にやっておいてくれる?」

と伝えてください。

最初は30分間一人で勉強するようにして、徐々に1時間、1時間半、2時間と時間を延ばしていくようにします。

2時間ぐらい一人で勉強できるようになれば、もうお母様がついて教えなくても大丈夫です。

30分程度、お子さんが一人で勉強したら、お母様が一人で勉強した内容をチェックし、分からないところを教えてあげて、新しい範囲(予習)を教えてあげます。

基本は、この繰り返しになります。

ポイントは、お子さんに「ママは勉強を一緒にやりたくないんだ」という印象をもたれないようにすることです。

「あなたのためよ。」と言っても、まずはそのように取りません。

ですから、最初の一週間は、週に2回ほど用事を作り、次の週は3回、その次は4回、と「用事作り」も徐々に増やしていくことがコツです。

急いでも良いことはありません。

お母様もあせらず、お子さんの様子を見ながらやってみてください。


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