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2012.04.17
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カテゴリ: 読書
今日は火曜日。
ともみ先生(元宝塚歌劇団 立ともみ)のストレッチの日なのに
仕事が入り、お休みしました。
残念!!!
ともみ先生のファンの方、本当にごめんなさい…。

さて、最近読書のスピードが落ちておりますが
東野圭吾「プラチナデータ」を面白く読み終えました。


【送料無料】プラチナデータ

結果を知ると面白くない作品だと思うので
これから読もうと思われる方は

むき出しには書かないつもりですけれども…。

***
主人公 神楽龍平は警視庁特殊解析研究所の職員。
彼は科学捜査を全面的に信じてそれを推進してきた。
彼が携わっているのはDNA捜査システム。
国民のDNAを国が管理し、犯罪捜査に利用できる法案が国会で可決し
髪の毛一本、煙草の吸殻ひとつで、
短時間で血液型や性別だけでなく、
似顔絵さえも正確に作成できるため
検挙率は飛躍的に上がった。
しかし国民には、DNA登録に対する嫌悪感が残っており

「親戚から犯罪者を出さなければ
 DNAを登録していても何ら不都合は生じないはずだ。
 犯罪を未然に防ぐ意味でもDNA登録をすべきだ」と
うそぶく龍平。

そんななかで連続殺人が発生した。

過去に犯罪履歴がなく、DNA登録がまだ済んでいない人物の犯行なのか?
捜査が難航する中、DNA捜査システムを開発してきた
関係者までもが殺される事態に。
現場に残された毛髪を解析したところ、
その毛髪は、龍平本人のものだと鑑定された。
わが目を疑う龍平。
しかし龍平は、自分自身が犯人かも知れないという
不安をぬぐえなかった。
その理由は…

連続殺人犯は誰なのか?
DNA捜査システムに重大な不備があったのか?
「プラチナデータ」とは何なのか?
***

物語の舞台はおそらく近未来。
現在の日本では「国民総背番号制」すら
まだ実現していない(議論も尽くされていない)のに
それを超える「国民総DNA登録制」を題材にしております。
東野圭吾って、いつも少し先の問題を小説に盛り込んでいて
すごいなぁって思います。

上に書いた、殺人現場に残された毛髪が自分のものだということで
自分自身が殺人犯かもしれない…と龍平が思う理由は二重人格。
龍平には「リュウ」という人格が内在していて
リュウとして存在しているときのことは全く記憶にないのです。
リュウは絵を好み、科学に全幅の信頼を寄せる龍平とは
対極にいるような人格。

ここに二重人格を持ちだしてくること自体が
下手をすると突拍子もない話と感じられたり
筋書きのための無理やりな設定と感じられがちなところを
龍平が幼いころに味わったある体験を描くことで
「ああ、こんなことがあったら二重人格になるかも。
人間って究極の悲しさとか苦しみを味わうと
精神がバランスをとるために、
こんなことも起こりうるかも」と
思わせてくれるようになっています。
それもうまい。
二重人格になったいきさつだけではなく、
その過去があるから
龍平は人間よりも科学(もしくは機械)を信じ
DNA捜査システムに没頭、
理屈ではなく生理的にDNA登録を拒む人々を
なかば馬鹿にするようになっているのだというところまで
自然とつながって行き、説得力大です。

そして、そんな龍平が自分自身が携わるシステムに
追い詰められていく…という皮肉さが
より小説を面白くしています。

私としては、登場するなり殺されてしまう
DNA捜査システム開発者(兄妹)に非常にひかれました。
多分、この兄妹だけで1本小説が書けるんだろうなと
思うくらい興味深かったんです。
でもこの兄妹の部分を膨らませると
超長編になってしまうし、主人公龍平の影が薄くなってしまうから
これでしかなかったのでしょう。多分。
それに妹に関しては…むにゃむにゃ。
(匂わせてしまった…これから読む人スミマセン)

タイトル「プラチナデータ」の意味と正体は
「ああ、いつの時代になってもそういうことは
あるだろうね」と思わされます。

結末については、ある程度予想される結果だけれど
読後感が非常に明るくて
ああ、良かった、と思わせてもらえて
私は好きです。

お勧め度は★★★★☆
です。


読み終わってから知ったがついたのですが
主演 二宮和也、豊川悦司で映画化、
2013年ロードショーなんだそうで…。
へぇー。
おそらく映画化はされるんだろうなと、
読みながら思っていたけれど、
私のイメージとはキャストがちょっと違うワ。

【おまけ】
今朝のおめざ。

120417_桜どら焼き

昨日お会いしたアイリスさんからいただいた
さくら餅風味のミニどら焼き。
おいしかったデス。
ありがとうございました。



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最終更新日  2012.04.17 22:58:36
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