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2014.12.10
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カテゴリ: 宝塚
日付が変わって、もう昨日のことになってしまった
星組バウホール公演『アルカサル−王城−』の感想を。


緞帳があいて、音楽がなった瞬間
「お!私この舞台好き!」
ビビッと来ました。

でもよく考えたら当たり前かも。

私は青池保子の漫画「エロイカより愛をこめて」のファンなんですもの。
同じ青池保子作品の舞台化だから、最初の場面を見ただけで
引き込まれてしまったのかもしれません。


ついていけるか心配でしたが、
演出の中村暁先生は2巻までにしぼって舞台化していました。

登場人物のセリフや場面など、原作漫画に忠実なところが多く、
事前に読んでいる私には「おお、あの場面だ」と、とても好もしかったです。
途中、政治的な駆け引きで人物が敵味方錯綜してくるところなどは
原作を読んでいない人にどう見えたのかはわかりませんけど。

それにしても、少女漫画を実体化するのに
宝塚歌劇ほどふさわしい場はないのだなと
今日もつくづく思いました。
マントを翻す姿、背中まで波打つロングヘアー(男子の)、
王冠にドレス、剣を取り戦う(踊る)姿…

宝塚歌劇ってやっぱり夢々しいわぁ。

王の長男でありながら庶子のため王冠を戴けない運命のエンリケを演じる
十碧れいや。
私は青池保子の登場人物で好きなのは黒髪の男子なので
原作のエンリケには全く惹かれません。

ビジュアルが大人っぽく、演技にも落ち着きが感じられます。
歌も良い。(←なんちゅー偉そうな。すみません)
次に星組の本公演を見る時はぜひ、注目したいです。

王に疎まれていた正妻の子、ドン・ペドロ。
屈折した少年時代を過ごしたものの、王の急逝により15歳で即位。
ドン・ペドロを演じる麻央侑希は野球界の大物、広沢監督のお孫さんということで
入団当初から(音楽学校合格当初から)話題になっていたし、
本公演でも早くから目立っていました。
恵まれた体型と容姿が若き王にぴったり。
なのですが、なぜかすごく幼く見えました。
(実際15歳だから、幼くていいのかもしれないけど)
特に笑う演技が、見ていてちょっと苦しいの。
「ハ・ハ・ハ・ハ・ハ」と男役さんが舞台で笑うのを
今まで何気なく聞いていたけれど、結構難しいんだなと
わかった次第です。
反対に、愛するマリアとのラブシーンはとても綺麗。
背の高さ、腕の長さで娘役さんを包み込む感じにキュン!
これこれ、これですわ。
先日見た宙組に欲しかった のは、この胸のときめきですよ。
お芝居では幼く見えた麻央さん、フィナーレナンバーで
髪を撫で付け、スーツ姿で出てきた時は
とってもステキでした。
もしかしたらドン・ペドロのヘアスタイルが幼く見える原因だったのかしら。

ドン・ペドロと相思相愛のマリア・デ・パデリアを演じるのが
星組次期トップ娘役と発表された妃海 風。
公演を見ている時はまだそんなことは知りませんでした。
トップ娘役に選ばれるだけあって、歌も芝居もうまい。
落ち着いた様子が、姉さん女房にぴったりでした。
おっとりとした感じに見える風貌は、みっちゃん(北翔海莉)に似合いそう。
トップ娘役、おめでとうございます。

この舞台に厚みをもたらしたのは、上級生たちの存在だと思いました。
忠実なる家臣…と思いきや、野心家のダルブルケルケの一樹千尋はいうまでもなく、
先代国王役の十輝いりす、
財力でドン・ペドロの窮地を救うエル・レビの壱城あずさなど
実力も華もある上級生が芝居を固め、質をあげているのがわかりました。

また、娘役の活躍も大きく、
特にドン・ペドロの母親であるマリア王妃を演じる白妙なつは
メイクにも工夫をして、一癖も二癖もある「嫌な母親」ぶりがお見事。

ドン・ペドロの妃であるブランシュ 綺咲愛里。
声を聞いた時は非常に違和感がありました。
漫画のブランシュはか細い高い声で話す人というイメージだったのに
以外に低い声でしゃべるんですもん。
でもビジュアルは
「へー!星組にこんなに私好みの娘役さんがいたことに
どうして今まで気がつかなかったのだろう」と思いました。
もうね、見た目がすごく好きで、
どうしてこんなに可愛いと思えるのか…と悩んでいたら
メイクしたお顔が君島十和子ちゃんに似ているんですよ。
かわいー。
次の本公演で要チェックです。

ドン・ペドロが勢いで二重結婚してしまう相手ホアナ。
ホアナに関しては、時間の都合か
説明をはしょり過ぎで、
演じていた愛水せれ奈がちょっとかわいそうでした。
無理な二重結婚までしてしまったドン・ペドロが
どうして目を覚ますのか、そのあたりが
本来なら演じがいのある部分なのにねぇ。

というようなことはあるものの、
この公演では、最下級生にまでしっかりとセリフがあり、
踊りがあり、コーラスがあり、
バウホールが作られた目的「若手育成の場」にふさわしい作品であるように思いました。

最後に、私が星組で注目している隼玲央くんについて。
今回初セリフだというので、舞台での声はどんな感じなのか
どきどきワクワクしていました。
意外にもというとご本人に失礼ですが
しっかりとした通る声なので驚きました。
前髪をカールさせたヘアスタイルが貴族の扮装によく似合っていました。
ダンス場面では、動きにくそうな甲冑(?)や
剣や盾など小道具を使う踊りも多く、
男役さんとしての動きかたなど、
ずいぶん勉強になったのではないかしら。


バウホール公演は出演者一人一人に目を配りやすいのが嬉しい。
次に星組を見る時の楽しみが増えました。


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最終更新日  2014.12.10 01:46:44
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