大阪CA声楽コンセルヴァトワール

大阪CA声楽コンセルヴァトワール

PR

×

プロフィール

Chaki-t

Chaki-t

コメント新着

http://buycialisky.com/@ Re:「今日一日生きて」(12/16) le quotidien en ducation sp cialishow e…
http://buycialisky.com/@ Re:「今日一日生きて」(10/18) vergelijk viagra cialis levitracialis e…
http://buycialisky.com/@ Re:「今日一日生きて」(03/31) cialis 20 mg costo farmaciafree cialis …
http://buycialisky.com/@ Re:「今日一日生きて」(10/29) cialis per paypabuy online pill cialis …
http://buycialisky.com/@ Re:「今日一日生きて」(12/25) cost viagra cialiscialis in the ukuse o…

お気に入りブログ

まだ登録されていません

カテゴリ

バックナンバー

2026.10
2026.09
2026.08
2026.07
2026.06
2007.01.28
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
細い路地の両側には長い年月で真っ黒になった木の板だけで建てられた平屋の家が軒を連ね、芋をふかすような匂いや、焚き木を燃やす匂いがした。
もう日は沈みかけていて、夕焼けに風呂屋の煙突が黒く浮き立って見えていた。
池に着くと我々は出来るだけ人目に付きにくい木陰の大きな根っこに腰を下ろした。
微かな夕映えが水面にちらちら金色の名残の炎を映し出していた。
「さすがにもう蚊はいなくなりましたね」と私は何を切り出していいか分からないまま口を開いた。
「ええ、貴方はここへはよく来られるのですか?」と彼女が質問した。
私は私のことを質問されたことが嬉しく「はい、一人で本を読みたい時よくここへ来ます」と水面を見て微笑んだ。
「どんなものを読まれるの?」「今は川端康成の短編集を読んでいます」「それ、読み終えたら私にも読ませていただけます?」「もちろんです、私はこの中の(雨傘)という短い話がとても好きです」「とても楽しみです」と言って彼女はやっと私の顔を見て微笑んだ。
もう辺りは真っ暗になっていて、彼女は「もう私行かないと」と言って立ち上がった。

何て優しい手だろうと私は驚いた。
それは小さくて柔らかく、少しでも力を加えると崩れて消えてしまいそうで、今まで手に触れたどんなものよりも優しく温かく心を包んだ。  つづく





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007.01.30 10:07:27
コメント(0) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: