大阪CA声楽コンセルヴァトワール

大阪CA声楽コンセルヴァトワール

PR

×

プロフィール

Chaki-t

Chaki-t

コメント新着

http://buycialisky.com/@ Re:「今日一日生きて」(12/16) le quotidien en ducation sp cialishow e…
http://buycialisky.com/@ Re:「今日一日生きて」(10/18) vergelijk viagra cialis levitracialis e…
http://buycialisky.com/@ Re:「今日一日生きて」(03/31) cialis 20 mg costo farmaciafree cialis …
http://buycialisky.com/@ Re:「今日一日生きて」(10/29) cialis per paypabuy online pill cialis …
http://buycialisky.com/@ Re:「今日一日生きて」(12/25) cost viagra cialiscialis in the ukuse o…

お気に入りブログ

まだ登録されていません

カテゴリ

バックナンバー

2026.10
2026.09
2026.08
2026.07
2026.06
2013.02.19
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
・2、19、火  パート2
僕がこの洲之内 徹(すのうち とおる)という人物に入れ込んでしまったのには幾つかの理由がある。
絵に対する真摯な姿勢、目利きとしての優れた能力、作品と作者に対する無垢な好奇心である。
戦後1952年に中国時代の友人田村泰次郎の勧めで上京。妻と3人の息子を抱えつつ無収入で小説を執筆し、一家離散を経験。
中国で細君と出会ったか共に渡ったか分からないが、引き上げて来る時にすでに幼い息子を二人抱えての帰国だったようだ。
そしてすぐもう一人生まれて家族五人になっている。
しかし兎に角その日食べる金もなく、家族五人が共に住むことを諦め、細君は姉を頼って幼い子供三人を連れて京都に行く。
京都で細君は大変な苦労をするようだが、洲之内は彼で東京下町のぼろぼろのアパートの四畳半の部屋に住んで、小説を書き続ける。
そのうち田村氏が画廊を開くこととなり、彼は支配人として雇われるようになる。

そこから洲之内の絵に対する目利きとしての芽が開いて行き、良い絵に出会った時の興奮と身の振るえ、「盗んででもこの絵だけは手に入れたい」と思うまでの絵画への執着が「絵の中の散歩」に記されている。
やがてこの画廊が経営的にうまく行かなくなり、田村氏が手を引いた後洲之内がそれを引き継ぎ経営者となり、今までの店舗を出て、ジャバラ式の古いエレベーターのあるみすぼらしいビルの屋根裏部屋に「第二次現代画廊」を設立した。
これが彼自身が言う「東京で最も小さな画廊」の誕生である。
彼はだらしないところも多く、画廊にはアルバイトの女の子を置いて自分は午後の3時にならないと出勤して来ない。
ではそれまで何をしているかと言うと、その四畳半の部屋で寝ているのである。
毎晩朝白み始めるまで本を読んだり、調べものをしたり、地図を眺めたり、頼まれた原稿を書いたりする生活。
ずっと深夜テレビを見ていることも多かったという。
家族が京都で爪に火をともすような生活をしているにも関わらず、自分も金がないのにパチンコをしたりたばこを一日60本吸ったり、毎晩画廊の客を連れてビアホールでビールを飲んだりした。
幸い彼は酒があまり飲めず、小さなジョッキに一杯が精々だったそうだが。
背も余り高くなく、本を出版するようになるころは60歳を超えていたようだが髪は黒々と長髪。
着た切り雀のジャンパーに廃車寸前の中古のダットサン。

そんなちゃらんぽらんな彼も、こと絵のことになると驚くような真摯な姿勢になり「芸術家というのは作品を作る者だけではないんだな」とはっとさせられる。
彼の著書の中に「今までの歴史の中で、本当に良い絵を発掘し世に残して来たのは、いつも評論家ではなく目利きの方だ」というのがある。
全くその通りで、どんな芸術の分野でも目利きがいなければ作品は我々の目の前には現れて来ない。
音楽の世界では、現代この目利きが何処にも存在しないという状況にあると思われる。
洲之内氏は彼の見込んだ無名な画家を世に紹介することばかり手がけ、当然世間ではなかなかそれに値は付かず、また素晴らしいと惚れこむ絵は自分で抱え込んで売り物にしないものだから、画廊はずっと貧乏なままである。

それで著名な美術評論家や美術館の館長と大喧嘩になるということもしばしばであった。  つづく





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2013.02.19 22:42:44
コメント(0) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: