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・5、12、日
「正しい歴史認識」11回は、前回10回の復唱のような内容なので飛ばし、12回へと進む。
「憲法9条改正に関して、いつまでもアメリカのいいなりになる訳にはいかないので、基本的には賛成ではあるが、だがしかし、今の日本に軍を持つ資格があるだろうか。
今の日本上層部の言っていること、行動を見ているとやはりそれは危険極まりないことだろう。

日本は昔、何故戦争への坂道を落ちたか。
1914年11月8日の朝、青島(チンタオ)陥落に対して朝日新聞記事に踊った見出し。
愉絶快絶、狂喜(おかしくて仕方ない)。
それを受けて町では提灯行列が行われ、青島陥落大売出し。

元々日本としては、ドイツから青島を取り返した後シナに返すと断言していたが、一旦自分たちのものになったら態度は一変した。

その後も朝日新聞の謀略によって、日本はシナから手を引けなくなって行く。
しかしこれは朝日新聞が悪いというよりも、そのように政府、軍の方針を先導するというのが新聞の役割なのだ。

随って日本はそれまでの防衛のための戦争から、醜悪なヨーロっパ帝国主義の利益戦争へと入る。
それに対して反対し、警告を発する人たちを押さえ込んだのが、その時も朝日新聞。
福島事故の時の政府、新聞、テレビの動きを見ていても「必要の前には法律なし」が横行している。
そればかりか「必要の前には法律はあってはならない」とまでになった。
よって今軍を持てば、法律などというものはたちまち意味をなくし、暴走が始まることは明らかである。

利益を求める者たちは、いつの時代も法律を守るものをバカにする。
これは青島占領の時に初めて出て来た日本人のヨーロッパ帝国主義の真似ごとである。
あの時利益を優先して、青島という小さな都市を取ることで日本は崩壊した。
その始まりの日が、朝日新聞報道の1914年11月8日なのだ。

利益の多い方へ多い方へと身を翻す新聞が、国を戦争へと転がり落とす要因になることも、日本が軍を持つべきではないと思う理由である」

ーーーーーーーーー
正しい歴史認識その12 戦争への坂道・・・朝日新聞と法令無視の時代へ
「tintaotdyno.198-(11:55).mp3」をダウンロード
憲法改正が論議されているとき、もっとも大切なのは「過去になぜ戦争になったのか

細かい事は後にして、日本が戦争に突入した瞬間は、1914年11月8日であった
。この日、朝日新聞は日本軍の青島(チンタオ)占領を報じて、「愉絶快絶、狂喜」
という記事を掲載した。青島を占領していたドイツ軍は降伏した。
次の日には、この記事に扇動されて提灯行列、大売り出しなどがあり、さらに朝日新
聞は三宅雪嶺という当時の文化人に「青島を中国に返す必要はない」との論陣を張ら
せて、世論操作を行う。
実は戦いの前、日本政府と軍は「支那に還付の目的」でドイツを攻撃すると最後通牒
で宣言している。この理由は形式ではなかった。それまでの日本は「領土的野心」を
持っていなかったからだ.それに対して雪嶺は「返さなくてもよい。必要の前に法律
無し」と論じる。
機会を見て、日清戦争、日露戦争と続いた「日本防衛戦争」の後に起こった、第一次
世界大戦のことを話したいと思うけれど、ここではそれは割愛して、この朝日新聞の
一連の「謀略」が日本を戦争に向かわせ、日中関係を決定的に破壊し、さらには日本
が「ヨーロッパ人と同じ醜悪な帝国主義」への道を転がっていった瞬間だったのであ
る。
もし憲法を変えるなら、その前にまず現政権は二度と再び「必要の前に法律無し」と
いう論理を持ち出さないことを宣言する必要がある。因みに、明治時代に行われた二
度の戦争では明治天皇が「国際法を遵守するように」と厳しく言っておられた。
(平成25年5月7日)
武田邦彦





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最終更新日  2013.05.13 13:30:31
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