たまにはゆっくり…

たまにはゆっくり…

思うこと徒然


彼らが幼稚園や小学生になった今、改めて思うのですが
やはり乳幼児期にどれだけ「赤ちゃんの遊び」について考えてきたか、
「子供の成長」について考えてきたかで
大きくなってからの子育ての大変さが変わってくるなと、感じています。


どんな親でも、そのとき自分に出来うる限りのことをして
大切に育てているのだとは思うのですが、
これだけ「2歳まではテレビを見せないで」とか
テレビや電子ゲームなどの過剰接触について言われているのに
そのことにあまり真剣に向き合わないでいると
本当に低年齢のうちから電子ゲームに夢中になり、ひいては中毒状態になってしまう子が多いです。



先日も、5年生の子のお母さんが
「DSをやる時間が守れなくて激怒した」
と嘆いていました。
その子は、一応時間が決められていて表向きは守っている風だったのですが
夜中お母さんに隠れて、布団の中でDSをやっていて
電源つけっぱなしで寝ているのを
明け方発見したそうです。


普段は他の子とDSで対戦したり
カードゲームらしきものを交換(?)したりと
一見普通の小学生ですが、メディア中毒になりかけているのでしょう。
そういう子は、すごく多いのだろうなと、
子供たちをみていて思います。



一方で、全くDSなどのゲームをやらない子もいます。
やりたくても買ってもらえない、親に制限されている…わけではなく
「特にやりたいとも思わない」子です。

どこが違うのでしょうか?
私は別に、そういう研究をしている先生でもなんでもないので
確かなデータがあるわけではありませんが、
それは小さいころからの遊びへのかかわりの差なのかなと
思っています。


乳幼児期にテレビを見ない
電子音にまみれたおもちゃではなく、安全でシンプルなおもちゃに囲まれて育つ
絵本をたくさん読み聞かせてもらっている



たったこれだけでも、ゲームやキャラクター中毒になる時期を
かなり遅らせることができます。
ゲームだって、キャラクターだって、楽しい物ではありますから
全否定することはありません。でも、それは仮想と現実の区別がつく
小学校高学年以降から触れるべきものであって
低年齢のうちにそちらに行くと、もう抜け出せなくなってしまうと思うのです。



仮想と現実の区別がつく=サンタクロースの存在を知る
というのが目安になります。
それ以前は、トッキュウジャーだって仮面ライダーだって、妖怪だってこの世にリアルに存在すると
思ってしまうんですね。
そんな低年齢の時期から、戦いごっこを好み、ゲームにはまっていく子たちの子育ては
思春期に入ってから大変になると思います。


一方、現実の世界でしっかり遊びこんだ子供たちは
コミュニケーション能力も、自分を自制することも、きちんと出来る子が多いので
しっかりした子が多いです。


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話が長くなりましたが、どうしたら電子ゲームにハマる時期を遅らせられるか。
それは0~2歳の遊びを真剣に考えることから始まります。

0歳の遊びは、とかく軽く見られがちですが
0歳に遊ぶことの楽しさを知った子は、
1歳以降になって「自分で」遊ぶことにすんなり入れる(一人遊びの時間が長くなるので親も楽!)し、
一人遊びをしっかり経験すれば、
幼児期になってお友達と楽しく遊べるようになります。


ただ遊ぶといっても、何でもいいわけではありません。
電子音の鳴るおもちゃや、電池で動くおもちゃは
いわゆる「受け身」の遊びです。
受け身の遊びばかり経験してきた子は、
自分から能動的に遊ぶのではなく、外からの刺激を楽しいと思う子供になります。
そして、さらに刺激の強いおもちゃを求めて、電子ゲームにのめりこんでいくのです。

一方、一見シンプルで地味なおもちゃは
自分から「能動的に」遊ばないと遊べません。
シンプルなものほど、遊びの幅は無限大に自分で考えることができるので
そういったおもちゃで遊びこんだ子ほど、創意工夫の力もつき、
もっともっと、おもちゃで遊べるようになります。



ですから0歳から、しっかりと遊べる頭・体を作ることが大切なのです。


最初にどんなおもちゃに出会うかで、
大きくなってからの遊びがかなり違います。
「赤ちゃんとおもちゃの出会い」という意味も「親とおもちゃとの出会い」という意味もあります。


いいおもちゃで、楽しく長く遊ぶ子供を見ることで
親が遊びについて真剣に考えるきっかけになればと、思います。




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