KAYO in ENGLAND
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今、夫はアート・ヒストリーのメインレッスン中。メインレッスンというのは、日本語にはエポック授業と訳されている、朝一番の2時間の授業。毎朝同じ科目を3~4週間(理想としては4週間)やる。メインレッスンもシュタイナー教育ならではだけど、アート・ヒストリーという科目もシュタイナー教育ならでは。(高校向けの科目です)人智学には、evolution of consciousnessという考え方がある。それは、人類の意識がどのように発展してきたかについてシュタイナーならではの考え。歴史も芸術史も、教師はそれを念頭において教える。もちろん、evolution of consciousness そのものは教えないけれど。夫が自宅で授業の準備するのを見ながら、私もその授業受けたい、なんて思う。今週は、Da Vinci, Cimabue, Raphaelなど、ルネッサンスのはじめ。今日はラファエルの日。ラファエルの作品をプロジェクターやスライドで見ながら、伝記や解説を聞く。作品を見ながらメインレッスンブックにドローイングする。あとで、ラファエルのエピソードや伝記を自分なりの文章でMLブックに書きまとめる。日本で普通の公教育を受けて育った私は、芸術史なんてほとんど知らない。もちろん、美術の教科書に絵が載っていたのは覚えているし、とても有名な芸術家なら名前と作品くらいは知っている。でも、そんな「情報」だけ知っていて、芸術の背景は知らない。芸術家がどんな生き方をしたか、時代背景はどんなだったか、その作品がどのように生まれてきたか、そんなプロセスは全く知らない。私の中で、芸術についての知識は生きていないのだ。ちなみに、このメインレッスン、子どもの中に生きて残る概念を植え付けるための代表的なレッスンだから、準備も大変。お陰で、夫か私のどちらかがメインレッスンを教えている期間は、家の空気も張り詰める。多分、その雰囲気を感じ取っているのだろう。次男、今週ずっと、毎晩1時間ごとに目を覚ます。眠い、眠い・・・・。早く、夜通して寝てくれるようになってくれないかな。
2005年11月03日
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