わんこでちゅ

短歌3



















飼い主さんの目の前で誘拐にあい、みつけたときはもう弱りきっていたまこちゃん。もう会えないけど、あなたの残したものはたくさんあるよね。

まこちゃんに捧ぐ

手折られて
誰が手にあらん
沈丁花

親木の花の
なお香りたつ



無理矢理手折られてしまったけど
今だれの手にあるのでしょう
沈丁花の花よ


親木は手折られた枝をもとめるように
さらに強くかぐわしくにおっているよ。

その香りがいつまでもいつまでも私の心に残っている。




いたずらの
風さらいたり
水面へと

落ちたる文の
文字は滲めど

いたずらな風にふかれて
大事な文をさらわれてしまいました。

やっとおいかけて
水面におちてしまって浮かんでいる文を手に取ると
水で文字はにじんでしまいましたが
私ははっきりおぼえています
その文が私につたえようとした思いは。






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