私の沼

私の沼

夜の海で







        夜の海で









       夜の海で眠る
       夜は海だ

       ゆらゆら揺れる波の上で
       何度も投げ出され
       海に飲み込まれる
       人は
       ほんとうは誰もいない
       というかわたしもいない

       わたしは小さなばらばらになる
       隙間に水を含み膨張し広がり
       どこまでも海になり
       小さな点は砂粒となって
       海の底へ沈んでいく

       もう誰の体かわからないよ











   初出 現代詩フォーラム 2004・8・23


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