あんしーず的房間

あんしーず的房間

壬生義士伝:本

壬生義士伝(上) ( 著者: 浅田次郎 | 出版社: 文藝春秋 )
著者: 浅田次郎

出版社:文藝春秋
ISBN:4167646021
サイズ:文庫 / 463p
発行年月: 2002年 09月
本体価格:590円 (税込:620円)


壬生義士伝(下) ( 著者: 浅田次郎 | 出版社: 文藝春秋 )

著者: 浅田次郎

出版社:文藝春秋
ISBN:416764603X
サイズ:文庫 / 454p
発行年月: 2002年 09月
本体価格:590円 (税込:620円)


あらすじ
 南部藩の下級藩士、吉村貫一郎は文武ともに藩では一番に秀でた逸材で、素朴な恋を実らせた美しい妻と子供たちとの幸せな家庭もあります。
 しかし、幕末の厳しい藩情勢の中、下級藩士の彼にはこの冬を越すだけの蓄えもなく、身ごもった妻がこっそりと冷たい川に入るのを見てしまいます。
 大切な、大切な妻と子供たちのために。自慢の長男と溺愛する娘、まだ見ぬ次男。初めて出会った時から、ずっとずっと思い続けている妻。貧しさが極限になり、その大切な家族を養えないと実感した時、彼は脱藩を決意。
 脱藩とは、義を重んじる武士にとって、なによりも不名誉なこと。そして、愛する家族のための脱藩でありながら、もう2度と会えないかもしれないこと。

 脱藩した貫一郎は、京へ上り「新撰組」へ入隊。文武に人並み以上に優れた彼はぐんぐん出世し、自分の身を削るようにしてお金を稼ぎ、国の家族へ仕送りを続けます。家族の幸せのためだけに。周囲にどんなに侮蔑されても、「家族」が貫一郎にとっての「義」になっていたから。



あんしーず的こめんと
 浅野次郎氏。男性がこの小説を書いたことに意味がある。この一言に尽きます。
育児や家庭生活には、いわゆる「ハレ」と「ケ」がありますが、主人公はこの「ケ」の部分を死ぬまで貫いた人。秀逸な人材だっただけに、いっそう悲しいです。
ただ、この本映画化されたけど、映画は「とほほ」でございました。

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