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設定されていません。
2008年02月09日
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カテゴリ: 図書館戦争
「 図書館戦争 図書館内乱 」「 図書館危機 」と続いてきた図書隊シリーズの最終巻ですね。
4巻構成という事で、順番に起承転結とはっきりした形に収まりましたね。

このシリーズは「メディア良化法」という名前の言論統制がしかれた状況下で、図書館だけは言論の自由が保障されていて、その自由を守るためには武力行使もいとわずという、設定の物語ですね。
今の日本では言論の自由がどんどん失われている状況であり、それでいて、自由を守るためには武力を使ってまでもやらなければダメなんだという方向にはいかなそうな形ですので、そういう意味ではやや荒唐無稽な設定と言えなくはないですが、自由を守るというのはこういう事でもあるんだという側面を浮き立たせているという意味で非常に面白いですね。

設定としては作りこんでいますが、中身としてはもの凄くベタなエンターテインメントですね。
本来は月9のような恋愛ものになる予定だったとか・・・作者の月9感を持っているのか疑いたくなるようなところに落ち着いていますというか、変身しない戦隊ものですね。


で、前作の「図書館危機」で転になって、こっぱずかしいラブコメ要素が強調されてきたわけですが、今回は結ですね。あらゆる意味で。
こっぱずかしくなるような要素満載でありながら、本筋として言論の自由というところに、かなり踏み込んでいます。検閲というところまで法律を拡大解釈しようとするところへの戦いですから。

テロ事件が起きて、テロ事件の元ネタ小説を書いた作家の身柄が危なくなり、作家を守る事によって、言論統制とも戦い、結末はどこに落ち着くのかという流れですが、メディア良化法施行前(現在の日本ということ)もなんだかんだいって言葉狩りや自主規制というものがあふれかえっていて、実は自由というわけではなかったというのは、しっかりとアピールしていますね。
特に、強調していたネタとしては、「片手落ち」という言葉でしょうね。
これは、片方の手がない人を侮辱しているというようなクレームがあるというのは、日本語の危機でしょう。無知な正義感ほど始末に終えないものはない・・・(まぁ言葉狩りにいそしんでいる人は何がしかのクレーム利権のようなものを持っているのもいるんでしょうが)というのを、きちんと書いているのは個人的には楽しくて仕方がないと。

このシリーズはキャラクター設定であるとか、非常にベタといえばベタであり、キャラクター重視な読み方もいくらでも可能ですが、それだけではなく、言論統制というあってはならない事への警鐘、また正義や自由というものを守るというのは、奇麗事ではすまないし、政治的な判断はそれぞれの立場によって全く別物になり、善悪だけで掃かれる物ではないという政治的な側面もありますし、どべたなラブコメでもありと、ある意味詰め込みすぎじゃない?と思えるにもかかわらず破綻せずにきちんとまとまっていて、かつ読みやすいと贅沢なものだなぁと。
シリーズきちんと順を追って読むだけの価値があるシリーズですね。
ただし、相当にこっぱずかしいラブコメは覚悟しておく必要はありますが(笑)

ついでに、スピンオフ作品の「 レインツリーの国 」なんていうのも読んで損はないでしょう。
というか、個人的にはすごく身につまされるんですが、理由はいいません。


お涼のシリーズといい、小説で先に読んでいるものがアニメ化(お涼のシリーズはマンガの方も読んでいますから、イメージできるんですが)どうなるんだろうなぁって。
このシリーズのコミカライズ版は読んでおいた方がいいんでしょうかね?
お涼シリーズは元々表紙や挿絵と同じものでのコミカライズですから、自分のイメージ云々の問題はないんですが、こっちは勝手にイメージ作っていますからね、それに合わないと嫌だなぁと勝手に思っていますし・・・

図書館革命





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最終更新日  2008年02月09日 13時53分09秒 コメント(2) | コメントを書く
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