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2008年04月30日
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アメリカの中国政治の研究家の書いた中国の近年の動向と、今後の予測といったものですね。
日本で中国関連について書くとなると、知りすぎている部分があり、どこに力点を置くかによって結構偏ってしまう部分があったり、どうしても感情的な部分を避けられない問題も残ってしまうので、そういう考え方もあるとか、この人の立場はどうなんだろうというところから入らないといけない部分がありますが、アメリカの人の捕らえ方というか、アメリカの国策としてどういう風にとらえているのかを知ると言う意味で読むだけの価値はあるかなとは思えますね。

基本姿勢としては、中国の共産党一党独裁体制が、独裁という言葉ほど磐石ではなく、民衆をコントロールしきれていなく、綱渡りであるとしていますね。
コントロールしきれない要因は、共産党の正当性をイデオロギーに求める事が不可能になってきたために、イデオロギーに変えて愛国主義に求めた事。
それによって、ナショナリズムに向かうような政策を進め、共産党の正当性は残虐な日本を打ち払ったのは中国共産党であるという神話を作り上げた。
特に天安門事件によって共産党の危機が起きた事によって、内側への不満を外側に向けるように仕向けた。
しかし、教育、報道、全てをナショナリズムに向けたやり方が共産党の思惑をはるかに上回りコントロールできなくなってきている。
そのため、国民が不満に思わないような強い中国を外側に向かって演じ続けなくてはいけなくなり、現実的な利害関係をから、望ましくなくても、強気でやり続けなくてはいけないと。
特に、アメリカ、台湾、日本この3つの柱だけは何があっても弱気を見せてしまうと国民が黙っちゃいないとなって、まともに交渉が出来なくなっていると。



苦悩はそれだけではなく、現在急激に力をつけ大国になったために、周辺国に対してもの凄く気を使って中国は危険ではないとメッセージを出し続けないといけない状況になっており、大国としてやりたい放題やっているわけではない、低姿勢すぎるくらい低姿勢だと。
しかし、アメリカ、台湾、日本に関しては強気一辺倒しか国民が認めないと。

こういった事を背景に日中関係は現在最悪だと。
この辺の日中関係のバックボーンはアメリカの人なのに歴史から何から一応抑えてありますね。
若干、中国側の思惑の正当性にスポットライトを当てすぎているなと言う面はありますが。
戦争についても、全く無い話ではないく、やりたくないのに戦争するように国民が暴走する可能性はしっかりと指摘されています。

と、とりあえず本書を読みますと共産党政権はギリギリのものであり、やり方を間違えれば暴発してしまうので、弱体化を狙わない方がいいというまとめ方になるのがわかるのですが、ただし、ここ最近さかんに世界各地で行われたエクストリーム聖火リレーを見ますと、中国が周辺国に対してもの凄く気を使っているという事に関しては、全く説得力を欠く状況になっているなと思えますね。
気を使っているのは共産党であって、中国人という存在がナショナリズムに染まってしまい、外国に出てなにがしか嫌われる行為をしているから、今回のような事になっているという考え方もできますけどもね。
しかし、そもそものナショナリズムを煽ったのは共産党であり、自業自得の部分が大いにあるわけで、今更ナショナリズムを鎮火することは無理!とすら思えますので、どうなるんだろうと。
共産党が潰れて仮に民主主義化をしたとしても、ナショナリズムを前面に押し出した政党が政権を握るでしょうし、そうなるように商業ナショナリズムと化している中国の報道関係が煽る事も分かりきっているので、どう転んでも厄介すぎるなと。

とりあえず、日本としては日本列島を移動とか出来ないものかなと思えますね。


長い本ですが、中国の現在はどういうものであり、それをアメリカはどう捉えているかを知るのには分かりやすく丁寧な本だと思いますので読んで損はないと思います。
日本にとってはナショナリズムに使われて迷惑以外何物でもない!と思えて仕方がないですけどもね。

中国危うい超大国





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最終更新日  2008年04月30日 21時43分32秒
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