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2008年05月26日
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何かとネタを投下してくる中国について書かれた物です。
中国に関しては、とにかく多くの著書が出ています、今は大分息を潜めてきてはいますが、少し前までは日本国内でもこれからは、中国だ!
といったビジネス視点の論調が幅を利かせていました。
しかし、現在そういった楽観論友好論は気が触れてしまった人がメインとなっているのではないでしょうか。
ある意味中国の反日暴動のおかげで、日本は早いところ中国幻想から抜け出せた部分はあるでしょう。
もっとも、メディアにはこの幻想を強化しようとする勢力も多々みられますし、この幻想を一生懸命強めようとする、どこの国の首相だかわからない、頭の中に蛆でもわいているのではないかというような、腐れ老害も存在はしていますが。
むしろ、そのおかげで、更に幻想を破ってくれたという意味ではむしろ感謝すべきかもしれません。
感謝するから、とっとと表舞台から消え去って欲しいものですけどもね、日本を売却する前に。


日本ではそういった動きが目に付きますし、北京オリンピックの影響で中国に注目が集まれば集まるほど幻想と実態の落差がわかるようになってきていますので、幻想はもはや抱かないようにはなっていると思いますが、欧米ではどうなのかという興味がわくものではないでしょうか。

中国危うい超大国 」というものを読みまして、アメリカの政策の中の中国というのを知るには参考になりましたが、これは、中国に対する評価というよりも、対中国ではどのようアメリカは付き合うべきかといところに力点がありすぎるきらいもありました。
また政治中枢に携わるものとしての視点が強すぎるために、共産党に対して全体主義と本来ならば自由の国アメリカであれば唾棄すべき存在であるもに対して、苦労しているなというある種の共感すらあっために、煮え切らないなと感じる部分も多々あったりもしました。


本書はフランスのジャーナリストが中国に滞在して、報道されない中国を明らかにするという狙いで取材されまとめられています。

フランス人の目に現在の中国がどう映ったのかという点に関しては、今更ではないかと思えるくらい、今では明らかになっていることがほとんどです。
もちろん、個々の取材に関しては今さらであるとは思いませんな。
要するに、共産党独裁政権による全体主義であり、自由な発言が認められない統制国家であり、貧富の差が激しく、問題点は山積みであり、むしろこれをスルーしてきた事の方がおかしいと。

何故、このような事に人権問題ではうるさく突っ込みそうな欧米で無視されてきたかというと、共産党のプロバガンタを丸呑みして、それを流布してきた自称知識人達の怠慢であるとか、そもそも与えられた情報を検証しよううがなかったとか。
特にプロバガンタとして欧米がいいようにはぐらかせてきた事として、上げられるのは中国の西洋とは違う独自性論と、移行期であるといういいわけであると。
この点を主に中心に論じられています、そして、共産党のプロバガンタはプロバガンタにすぎず、全く正当性ない詭弁に過ぎないと、検証しています。

読んでいて、いかにも西洋視点だなと感じるのはキリスト教というフィルターを使ってみたり、宗教的観点を多く持ち、西洋では中国は儒教という固定概念があるという事を崩そうとしているところでしょうか。
日本人が書いたものでは、なかなか宗教については触れないものが多いですし、西洋と東洋という構造の違いに対して考察している部分が多いのも特徴といえるかもしれません。



日本は2次大戦で全く反省していないと言い続けているが、実際に日本は何度も賠償していて、それを中国共産党は国内には全く伝えていないと。
こういった現状は(日本については少しだけでしたが)流布するのに日本も積極的に支援して、日本はたかられ続けている被害者であるというイメージ戦略として上手く使わない手はないと。
まぁプロバガンタについては中国共産党の方が日本政府よりも100万倍上を行かれていますから、無理でしょうが。


チベット問題で中国が世界的に非難されている中、今度は四川で大地震が起こり被害者が続出しています。
被害者にはご冥福を祈りますし、現地の住民に対しては復興してもらいたいと思います。

自然災害の対応を誤り人災を増やすと、民主主義であれば政権が傾く事はよくある事です。
情報統制をしている中国では、共産党の対応のまずさが行き渡ることは望むべくもありません。
しかし、共産党が全体主義としてほころびが生まれるとすれば、こういった事の積み重ねを契機にする可能性があります。国内は無理でも国外に実態が伝わる事によって何がしかの対応を国際的に迫る契機にもなるかもしれません。
災い転じて福となすというような事を期待してみたりもします。


中国に関してはいくらでもネタが出てきますし関連する本も多く出版されています。
今のタイミングで何がしかのものを手にとって読んでみる事は悪い事ではないと思います。
その中に本著も選択肢に入れるのは、フランス視点という日本ではあまりお目にかかれない特異性があるので薦めてもいいのかなとは思います。

幻想の帝国





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最終更新日  2008年05月26日 21時40分13秒
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