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2008年10月14日
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~なぜ「家庭内殺人」「無差別殺人」が続発するのか~という副題そのまんまの内容のものです。
昨今頻発している若年層の家庭内殺人や無差別殺人について個別の事件をとりあげ、それぞれに共通性を見出し、原因を探り、これからの対処法を考え魔性というものですね。

序章 今、「よい子」に何が起きているのか 爆発する「家庭内殺人」「無差別殺人」の謎

第1章 続発する「家庭内殺人」 よい子が親を殺す時
 はじめに
 1 奈良母子放火殺人事件 医学部をめざした高一男子の心は
 2 妹殺人、断たれた夢 兄が妹を憎むとき
 3 十五歳少年両親を「爆殺」 その心の闇は
 4 母親に毒物を投与する少女 生体実験の意味は


第2章 事件にみる「カプセル家族」 バーチャル化・スパルタ化
 はじめに
 1 家族殺人を依頼する友人関係
 2 ひきこもり問題の一断面から どう風穴をあけるのか
 3 佐世保事件に見る友達への殺意
 4 授業中の教室へ爆発物が 少年は何を投げ込みたかったのか

第3章 殺人はなぜ「家庭内化」するのか 若者の過程と学校生活の変化
 はじめに
 1 身辺化して生きる現代の若者たち
 2 変化した親子、家族関係
 3 家庭教育の現状

 5 二極化と新・学歴社会の到来

第4章 「無差別殺人」が始まる 「家庭内殺人」から「無差別」化へ?
 はじめに
 1 高校二年生、五人刺傷 品川戸越銀座「通り魔事件」
 2 無差別、八人殺傷の恐怖 土浦荒川沖駅殺傷事件

 4 秋葉原無差別殺傷事件 ”バーチャル劇場型”凶悪事件
 5 「無差別殺人」犯に共通する四つの特徴

第5章 子供本位の子供観をめざして 「家庭内殺人」「無差別殺人」脱出の道
 はじめに
 1 子供の感性をゆさぶる大人のかかわり方
 2 家庭も学校も子供参画をすすめ自尊感情を高める 新しい「子供観」
 3 「家庭内殺人」「無差別殺人」を防止するキャリアデザイン教育 何のために学び、どう生きのか

終章 それでも家族は子供の味方、家庭の居場所


事件に関しては有名どころも多く、あれやこれやと報道されているものですね。

共通点は、まじめ、おとなしい、勉強はよくできる(できた)友達が少ない、問題を起こすような事はまずしなかった。

それでいて、初犯がいきなり殺人というものであるという事。

昔ながらの悪い子ちゃんは、細かいこと(と言って済ませるようなものの範疇を超える事はありますが)でいろいろと爆発させているため、大量殺戮というような爆発はしないが、それとは違いいい子であると目されてきた人ほどため込んできたものが大きく大爆発を起こしているという事になると。

またいい子というのも、自らの意思であるとかそういうものではなく、家庭内のプレッシャーをそのまま抱え込み、過渡のストレスとなり、それでいて普段表面化させる事がないため周りには伝わりにくいというような状況になっていると。

それぞれのケースで異なりますが大まかにはこういった状況ですね。

個別の例は本書を読むのが手っ取り早いと思うので触れませんが。


そして、これからの課題として、若者が爆発しないようにするためにはどうするべきかという対策が5章に書かれるという構成なわけなんですが。

提言云々については、いろいろと納得できますし、グローバル化社会という名のアメリカ型自由主義の台頭によって、従来の日本型の価値観が崩壊してしまい、社会的に絶望した!という状況が広まってきていますし。

だからといって何でもかんでも社会のせいにするのは言い逃れでしかないと思えますが、逆に現状は何でもかんでも個人の責任とすべてをおっかぶせるだけおっかぶせ、責任をおっかぶせる側は安全地帯で偉そうにしている社会であるというのも分かっていますので、改善すべきだよなぁとか思えるのです。

しかし、個人的にはどうしても5章に入ってからやたらと強調される単語のキャリアデザインというのが気になって気になって仕方がなくなり、ある意味中身が吹っ飛んでしまうというか(苦笑)

どうしても、この筆者が教授となっている、とある靖国神社の側にある左寄りの大学の不思議な学部名であるキャリアデザイン学部を宣伝しているのか?という風にとらえてしまうからなんですね。

そういった読み方をする人は少ないでしょうけど(苦笑)


そういったどうでもいい事はおいておいて、無差別殺人なんていうのは、いつ自分が巻き込まれるか分かったものではないので、そういうものが多発する社会構造はどういうものか考えるには十分参考になる考察が本著だと思いますので薦められるのではないかと思います。

私自身は、不真面目で学力も低く、優秀であるなんていう評価が一度もされなくてよかったと。

おかげで親族殺人も、無差別殺人もしないですんだんだとほっとしている所です。

「よい子」が人を殺す





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最終更新日  2008年10月14日 21時16分22秒
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