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2008年11月18日
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クルーグマン教授は日本はインフレ・ターゲットを定めるべきだとして有名な経済学者であり、今年ノーベル経済学賞受賞を受賞したりと何かと知られている存在です。

今年のアメリカ経済のサブプライムローン問題での世界経済ふっ飛ばし具合を考えると、アメリカの経済学者が受賞するのも、なんとなく皮肉に聞こえなくはないですが、何年も前からアメリカのネオコン系に対してボロカスに酷評、批判しまくっていたので間違っていないんですけどもね。

本著はブッシュ政権、共和党、アメリカの保守ムーブメントの間違いと、その間違いの元を指摘するものですが、アメリカの建前と本音の部分でより建前を信じている日本人にとっては、そういう事なのかと考えさせられるものですね。

その最大のものは、アメリカの人種差別という問題。

アメリカは自由の国という建前と違い不自由で人種差別のある国であることは何となくはわかっていますが、あくまでもなんとなくであり、その根っこがどれだけ利用されてきたかと言われても分かりにくかったりします。

また、アメリカの自己責任論というもによっての小さな政府という流れも、文化的バックボーンとしての人工的な国家である事が大きいのかという理解だけにとどまっている部分がありますね。

アメリカに渡る人間は基本的に山師的な野望で入植した末裔であり、ギャンブラー気質こそがアメリカだ!とでも思っているのかと。

しかし、そういうわけではなかったんですね。

先進国としてはありえない貧富の差であるとか、国民皆保険についてアメリカほどの先進国が何で今頃になってから問題にするのかと、無い方がむしろ不思議な状態じゃないの?と。



「すべての(問題の)根源は、アメリカの人種差別問題にあると言う事である。今までも残る奴隷制度の悪しき遺産、それはアメリカの原罪であり、それこそが先進国の中でアメリカだけが国民に対して医療制度を提供していない理由である。先進国の中でその国の大政党が福祉制度を逆行させようとしているのは、アメリカだけであり、その理由とは、黒人解放運動に対する白人の反発があるからなのだ」

ある種アメリカのタブーといったものに食い込んだ形になっているなと思えます。

こういったものを覆い隠し、話題をそらしてきたアメリカの保守系のやり口を暴き立て、アメリカ国民のためには、一部の人間の利益のみを考えるべきかと。

これは、2007年に書かれたものであり、オバマ大統領が当選する事なんか決まってもいなかったものなのですが、アメリカ国民の不満爆発の方向性がオバマ当選という事になったとなると、わかりやすく分析できるものだなと。


さて、個人的には私はリベラル系の政策思想の持ち主であり、こういうものを読んだ方が素直に理解できる部分が多いのですが、日本のリベラルっていうのは素直に支持したくなる存在が見当たらないんですよね。
ものすごく残念だなぁといつも思うんですよねぇ・・・

格差はつくられた





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最終更新日  2008年11月18日 21時51分46秒
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