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2008年11月27日
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歴史は繰り返すという言葉があります。

全く全てが同じ事になるという事は当然ありませんが、多くの状況がかつて通ってきた道とさえ思えるくらい歴史上の状況と相似形にあるのではないかというのはよくある事。

現在のアメリカのサブプライムローン問題なども、かつての日本のバブル崩壊と類似性を見出したり、もっと深刻にかつての世界不況と照らし合わせて考えるレベルだと捕えられたりします。

時代が変われば、問題の背景が変わってくるのは当然ですが、根っこの部分というものは、歴史から学びとれる事は多々あります。

歴史を学ぶという事は、過去の出来事を単純に知識として知っているというだけではなく、時代そのものを理解し、現在との相違点を見つけ、そこから現在の状況に生かすという事が本来の意味ではないでしょうか。

もっとも、私は偉そうにそんな前置きをしていながら、知識そのものが不足しているのでどうしようもないのですがね。


この本は、タイトルからも容易に想像できるように、福沢諭吉の著書である「脱亜論」を元ネタとしています。

現在の日本を取り巻く状況が、まさしく「脱亜論」が書かれた頃に酷似しているとしています。

その事を踏まえ、今一度日本の近代史を見直し、現在の日本の危機的状況でどうすべきで、なにをしてはいけないのか考察しようという狙いのものになっています。



もちろん、世界が平和であることにこしたことはありませんし、私は心底そうであってもらいたいと思っています。

しかし、それと過去に起きた事はまた別の問題であり、平和をしるためには、過去の戦争全てにおいて知る必要があり、善悪二元論に安易に落ち着けるのではなく、それぞれの功罪、成否すべての面において、現在のイデオロギーにとらわれずに勉強できる環境を作り上げていくことが大事でしょう。

そういう意味では、近代史を日本が置かれた状況と照らし合わせて書かれた本著はわかりやすいかもしれません。

もっとも、日本のアジア進出に少しでも功の部分が書かれていたらば、それだけで右翼であるとか、戦争礼賛者という人が読んだらば、激怒するかもしれないなという思いはありますが、比較的功罪両面取り上げていると思いますから、仮にそうきめつけている人も読んでみるのも一興かなというものになっているんですがね。


日本という国の特殊性というのは地政学的にも宗教的にも珍しいものになっていています。

サミュエル・ハンチントンの著書「文明の衝突」には、いずれ文明ブロックでの争いになるという分析がされていますが、ここに書かれている事が全て正しいとは思えないものも目立ちはするのですが、そこでは日本は日本と独立項目になっていたというのが日本の特殊性を簡潔に表していると思います。

ようは、今の日本の周りにいるものは全て価値観を共にしない、基本的にはわかりあえないものばかりであり、東アジア共同体というような幻想を抱くよりも、いかにして日本は独自に日本という国を守るかという姿勢で常にいた方が平和には近いというような価値観にしておいた方が無難ですよという事ですかね。

あまりうれしいことではないんですが、喜々として、あからさまな敵国でしかない北朝鮮に対して援助がしたいんだぁ!といった事をいっている政治家をみると、常に危機感をあおっておいた方がいいのかもしれないと暗澹たる気持になりますね。

まぁ私がやることと言えば、こういった傾向の文献にあたってプチプロバガンタをするくらいですが。

第1章 先祖返りする極東アジア地政学

     日本の近現代史を、教訓を手にすることができるような形で「再編集」しなければならない。
     これが日本の将来を指し示すロードマップとなる


第2章 陸奥宗光の日清戦争 機略と豪気




第3章 朝鮮近代化最後の挑戦 金玉均と福澤諭吉

     福澤は自分の過去を朝鮮人留学生の中に見出し、頼ってくる彼らに救いの手をさしのべるのは己の責だと感じた。


第4章 東アジア勢力確執の現実 果てしなきロシアの野望

     三国干渉は所詮、国力と軍事力の相違である。明治の日本人は国際政治の厳粛な事実としてこれを受け止めた。「明治のリアリズム」である


第5章 日露戦争と日英同盟 海洋国家同盟成立の意味

     イギリスと同盟を結んで背後を固め、全力を対露戦に注ぎ込む。軍事力において劣勢の日本が勝利しえたのは、国際環境のちての判断力と気概であった。


第6章 韓国併合への道程 併合はさけられたか

     併合という手洗い方法で隣国を支配した事には胸痛を感じざるをえない。しかし代替策は現時点に立って判断しても容易に導き出せない。


第7章 台湾割譲と近代化 日本の統治がもたらしたもの

     世界の植民地の中で社会経済の近代化の観点からみて台湾ほどの成功をみせた地域は他にはない。明治の日本人の志の高さは台湾開発の中に「発見」できる


第8章 第一次世界大戦とワシントン体制 追い込まれる日本




第9章 中国とはいかなるそんざいであったか 分裂と挑発

     日本が大陸内での局地戦のことごとくに勝利をおさめながら、これが全局での勝利につながることがなかったのは、中国の分裂的現実のゆえであった。


第10章 海洋国家同盟か大陸国家提携か 日本の選択

      東アジア共同体に日本が加わって「大陸勢力」中国と連携し、日米の距離を遠くすることは、日本の近現代史の失敗を繰り返すことにならないか


第11章 「東アジア共同体」という錯誤 中国の地域覇権主義を見据えよ

      さしたる戦略もなく、言葉はうるわしいが、内実の不鮮明な「東アジア共同体」という「鵺」のような怪物に日本が飲み込まれることは避けねばならない


第12章 日米海洋国家同盟を守る 自衛権とは何か

      中国や韓国の友人たちにも一言したい。中韓からの「冷遇」と「侮辱」に日本人がいつまでも甘んじつづけているという前提は危ういのではないか


おわりに
      近代日本の先人たちは極東アジアの国際環境をいかに観察し行動して、日本の独立自尊を守ったのか。このことを日本の若者にどうしても伝えておきたい。


こういった構成になっています。

何がしか引っかかりのある言葉を見つけたという人がいるならば、一読してみるのもいいのではないでしょうか。

私は脱亜論という先見性をもった福沢諭吉のファンになったので、日本銀行ブランドのすかし入りトレーディングカードを集めたいなぁという気持ちになっています。

ダブりのカードが山ほどあって、保管場所に困るからそろそろ、なんとかしないといけないなぁと思っている人がいれば、喜んで引き取らせてもらいますので、是非是非一報をと思っております。

新脱亜論





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最終更新日  2008年11月27日 22時35分55秒
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