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2009年01月19日
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どんなに当初の志が高かろうとも、どれだけ崇高な名目を持っていたとしても、既得権益、利権を享受するようになった者はあまねく腐敗する。

そして、持てる能力をフルに使って利権を保持する事に注ぐため、果てしない無駄が生じる。

というような事を私は持論としているため、概ね既得権益を持っている者に対しては穿った見方をする傾向があります。

そういった既得権益にしがみついて醜態をさらしているなと思う存在にマスメディアというものがあります。

一番感じるのは、言っている事とやっている事が違い過ぎるだろうという事でしょうか。

何か事件や不祥事が発覚した時に、メディアは一斉に多くの事を暴き立てようとします、報道という立場であれば当たり前であるという方向性の暴き立て方から、それは必要ないだろうというものまで含めてこれでもかとばかりやろうとします(相手によってはそういった事を放棄しているだろうというものもありますが)

企業の不祥事が起きた場合、少しでも隠蔽しようものならば企業の隠蔽体質と待ってましたとばかり言い立てますし、談合問題のような事になると、横並び体質だのなんだのと常套句として繰り返されます。

しかし、マスメディアの不祥事でこういった姿勢を見せた企業は日本では私は知りません。

他社が伝えるものも、通り一遍であり、もっと突っ込んで原因や背景までやればいいと思えるものも、あたかも個人の問題と矮小化して終わってしまう場合もよく目にします。



たとえばテレビなどでは捏造が当たり前のように行われていると錯覚するくらい良くある事になっています。

この問題は、捏造を行った個人の責任だけではなく、その裏側にあるもの全て検証するだけの価値もあると思いますし、そういった取材報道だけで丸一日報道するくらいの勢いで各社ともやらない限り繰り返されるでしょうし、そういった反省の姿勢が見えないところが不信感を生んでいると分からないのだろうかと不思議にさえ思ったりするものです。


長い前置きになりました。

本書はNHK報道局、鳩山邦夫議員の公設秘書、ニューヨークタイムズの記者を経て現在フリーのジャーナリストの著者によって書かれたものになります。

日本のジャーナリズム、特に新聞社や記者クラブ制度などの問題点を、アメリカのジャーナリズムと比較し、崩壊していると説明するものです。

日本の報道において新聞社が既得権益に飲み込まれたまま無自覚になっている現状と、それによる日本の評判が落ちている現状を表しています。


第1章 日本にジャーナリズムは存在するか?
 第1節 空想ではない「客観報道」
 第2節 メモ合わせ
 第3節 自由な言論を許さないメディア
 第4節 編集と経営


第2章 お笑い記者クラブ
 第1節 笑われる日本人記者
 第2節 メディア界のアパルトヘイト

第3章 ジャーナリストの誇りと責任
 第1節 署名記事

 第3節 均一化されたエリート記者たち

第4章 記者クラブとは何か
 第1節 記者クラブの誕生
 第2節 日米メディアをめぐる誤解
 第3節 英訳・キシャクラブ
 第4節 都庁記者クラブの場合

第5章 健全なジャーナリズムとは
 第1節 アフガニスタン・ルール
 第2節 過ちを認めない新聞
 第3節 日本新聞協会の見解

こういったものとなっています。

基本的に政治がらみのものだけですので、他の現場も全てが全て既得権益のみにで動いているのかはわかりませんが、政治報道という既得権益にむずびつく分かりやすいものでの現状はこういうものであると知る一端になるのではないかと思います。

少なくとも、マスメディアが自分の事を棚にあげている感が漂い過ぎているという疑問を一度でも感じた事がある人は一読する価値はあるかもしれないですね、理解の助けになると思います。

ジャーナリズム崩壊





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最終更新日  2009年01月19日 21時51分04秒
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