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2009年02月20日
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現在100年に1度レベルの世界的大不況であるというのが、世間の流れになっています。

ここまで事を大きくしたのはアメリカ主導の市場原理主義であろと認識され、民主化バンザイと言っていたような勢力は色あせてきている感があります。

そして、市場原理主義の暴走への反動から、ケインズへの注目が高まっているのではないかというのが、個人的な意見だったりします。

私は、市場原理主義の暴走に関しては暴走以外の何物でもないと思っていますし、市場化されれば全ての人がハッピーになるかのような幻想はそのままの意味で幻想でしかなかったと思っています。

しかし、同時に日本の市場化の動きに関しては仕方がない部分があり、やり方によってはもっと成功したはずだと思えるのも事実であります。

ケインズ的な公共事業の有効性に対して疑問というか、誰しもが考えるとおり、利権でずぶずぶであり、単なる無駄遣いで終わっただけのものがありすぎるという事だったりします。

極論とも言えるケインズの、穴を掘って埋めさせるだけの仕事を公共事業でするだけで、景気が回復するという考え方が短絡すぎるなんて言う事は、誰しも突っ込みたくなるはずですし、いわゆる乗数効果も現在では発生していないじゃないかと感覚的にわかるというレベルで突っ込みたくなるからですね。

だからこそ、市場か政府かという2択になってしまうと困りものとは思いながらも、最適なアプローチというものが分からなくなっているというのが実情だったりします。

まぁ私が心配するようなものではないんでしょうけども。




まえがき ケインズとは何ものだったのか
第1章  公共事業はなぜ効かないのか [一般理論]の先見と誤謬
第2章  バブルの何がまずいのか 不確実性と均衡
第3章  人はどのように「誘惑」されるのか 選考と意思決定のメカニズム
あとがき グッバイ・ケインズ

という構成になっていますが、第1章でケインズの理論を真正面に扱い、第2章は直接的には扱わずに、ところどころでケインズの理論を挟み、第3章は最新の考え方となっています。

第1章を読むと、概ね私の中に感覚的にあった疑問が氷解した気分になりますね。

乗数効果なんか無いですから(笑)

感覚的に、公共投資(主に道路など)による乗数効果は逓減するものであり、今現在の日本の財政政策は乗数効果という視点からすると、それこそ穴を掘って埋めるレベルの事しかしていないんじゃないかと考えていたのですが、そういう前提以前の問題であるというのは、ある意味唖然としてしまったり(苦笑)

まぁあくまでも景気対策としての意味合いなので、社会的インフラの必要性云々という議論ではないので、こういう結果なんでしょうが、それにしても身も蓋もねえなと(笑)

選好と意思決定メカニズムというのも、なかなか面白い理論が最近は考えられているなと思うと同時に、ゲーム理論的アプローチも組み合わせられそうなのではないかと、適当な事を考えてみたりと、なかなかに楽しめましたね。

使える!確率的思考 」であるとか「 数学でつまずくのはなぜか 」と違い、今回は内容により強く興味をもったとだけは言い訳してもいいかなと考えています。

誰に対する何の言い訳かはしりませんが。

容疑者ケインズ





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最終更新日  2009年02月20日 20時38分40秒
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