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2009年08月29日
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歴史は勝者によって書き遺されるものです。

よって、一般的になっている歴史上正義だの何だのと言われているものも、所詮都合よく編集されたものにすぎないという事を頭の片隅に入れておかなければいとは思っています。

もちろん、常に意識する事ではありませんが、近代以降の歴史は資料も多く残っていれば、ある程度実体験をしている人も残っている分野がありますので、なおさら善悪史観的な物事の見方を押し付けているものがあれば、それは疑ってかかった方が無難でしょう。

さて、明日には衆議院議員選挙があり、実際どれくらいの差がでるのかはわかりませんが、民主党が自民党にとってかわり政権交代をするというのが既定路線になっています。

政権交代の先に何が待ち受けるのか、何をしたいのか、少なくとも民主党の裏側に透けて見える、外国人参政権の問題であるとか、日教組の問題のように新たに強化される利権構造以外の面では全くわかりません。

今の自民党政権が限界になってしまっているという面では、積極的に擁護できない面が多々ありますので、単純に交代した先を見据える事よりも、交代そのものが目的化され、それが熱狂的に扱われるのも仕方がないでしょうが、少なくともこの政権交代に関して、自民党は古くて悪い、民主党は新しくて正しい、などという単純化だけは絶対にしてはいけないという事は歴史から学びとっておく必要があるでしょう。

長い前置きでしたが、本著幕末史は特別講座として行われたものをまとめた一冊であります。

まずは、薩長史観で固められた明治維新と言う事そのものを疑い、維新なんて大層な事ではなく、権力闘争の革命であるという、今では珍しくないかもしれないですが、徹底的にそういった視点で説明されているものです。

私は歴史上戦国時代が一番好きなのですが、その理由は日本全国規模で大きな動きがあったからという単純な理由だったりします。



今ならば勝てば官軍、負ければ賊軍という極論で固めたがっている人間の評価以外の何物でもないという事を理解できるようになりましたが、戦国時代と比べ、善悪という基準で評価されている面と、それでいてすっきりとした解決を持っていない、でも、血腥いこういう事にあったりします。

この幕末という時代ですが、1つの時代が終わり変化を求めている時期と言う事では現在と似通う部分が多く見られます。

特に、尊王攘夷というか攘夷運動ですね。

要は外人嫌いだから殺そうぜというようなテロなんですが、それでいながらテロをやるお題目として尊王攘夷と言っておけば偉い事をしているかのように錯覚を起こさせるという事。

きちんと意味を分かって使っている人も、もちろんいたのですが、多くはよくわからんけども皆が言っているから俺も使おうくらいの気持ちで使っている、不平不満の溜まった人間の熱狂にすぎないと。

もはや、その先にある目的というものが見えずに手段として尊王攘夷を使いテロを起こすと。

なんとなく似ていますよね、その先に何があるのか示さずに、政権交代とひたすら繰り返すだけのものが。

さらに、数年前には、その先に何が行われるのかも分からないままに改革とだけ叫ぶ熱狂もありましたから、改革から政権交代とひたすら叫ぶ流れは、尊王攘夷から尊王倒幕に行った流れと似ているかもしれないですね。

言っている組織は違いますが。

基本、明治政府なんていうものは権力闘争の1つであるというスタンスでとおしており、扱う人の好き嫌いをはっきりさせて説明されているのですが、語り口調が面白いので読んでいて全く飽きる事がありません。

時の明治政府が大好きで大好きでたまらないという人以外は読んでみると楽しめるのではないでしょうか。

幕末史





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最終更新日  2009年08月29日 15時37分57秒
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