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2010年05月12日
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歴史は勝者が作る。

話し合いによって必ず何事も解決するわけではない、最初から聞く耳を持たない者に対して、どれだけ真っ当で誠実な言葉や真実をぶつけたとしても無意味にしかならない。

日本人の沈黙は金という言葉は、日本以外では一切通用せず、言い訳をする事が見苦しい事にしか思えない日本人の感覚は異端であり、普通は沈黙や言い訳すらしない態度は自分の否を認めたものであるという認識しかされない。

日本人の謝罪は関係をスムーズにするための儀式的意味あいの下で使われる事があるが、そういった感覚を有する文化は探しだす方が困難であり、多くは謝罪とは完全屈服を意味する。

これくらいの事は常識として認識しておかなければいけない事かと思います。

正直、残念に思う事も多々ありますけどもね。

本著は日本人の特質とそれを悪用された形ではめられていったといってもいい、中国の巧みな反日政策とそれにのっかって日本を叩こうとした欧米諸国の態度について、警鐘を鳴らそうとしたアメリカ人ジャーナリストによって1938年に書かれたものの全訳になります。

日本人の残虐性がプロバガンタとして広まり、それに対になるように搾取される可愛そうな中国人という構図が作りあげられ、戦争へと向かわされている事に対し、事実は違うと多くの例をあげて、アメリカ人に向けバカな戦争はおこすなよと書いているものになります。

日本は二次大戦まで残虐でアジア人に多大なる被害を与えた、こういった教育が日本ではなされています。



正直に言って一番言いたいのは、何故全否定と全肯定の2択しか存在しえないのかという事です。

特に全否定側は、戦時中の肯定的な事例を1つでも上げようものならば、ヒステリックに戦争賛美だとします。

戦争を賛美する必要はどこにもありませんが、こういった態度そのものに危険性を感じない方がむしろ危険なのではないかと思えて仕方が無いのは気のせいでしょうか?

著書の方に戻りましょう。

これは、当時反日一色だったアメリカに向けて書かれた日本と中国の実情を伝えるものです。

親日的な著者出会った事は間違いありませんが、何よりも危惧しているのは安易にプロバガンダに踊らされているアメリカ人の存在だと思われます。

信じているイメージというか信じたいというイメージにぴったりの情報だけを信じて嬉々としている事の愚かさの裏に、将来への不安を感じたのでしょう。

その一番危惧しているものは共産主義に他ありません。

共産主義の出発点というかマルクス主義は別に残虐な思想というわけではありませんが、これを利用して勢いを増していたソ連の共産主義が残虐性を持ち、軍国主義独裁主義であったという事実は誰しも否定できないでしょう。

日本は当時ソ連の防共に多大なる貢献をしているが、それが全く理解されていないという事に注目していたのではないでしょうか。

自由主義、民主主義にとって共産主義という看板の独裁主義は脅威以外の何物でも無かったはずなのに、その共産主義のプロバガンタに踊らされて、自らの強大な敵となり得る存在を自分たちの手で育ててしまう愚を犯す事への恐怖心こそがこれを書かせたのではないかと。



この分析こそが日本の過去の戦争を美化するプロバガンダのための資料であると断じる人も、もちろんいるでしょう。

しかし、何が何でも日本人は残虐であるべきであるとか、中国人は何が何でも残虐行為なんて過去も未来も現在も絶対に微塵もしないよというような人以外は、一度目を通してもらいたい一冊になっています。

短く、決して読む事が困難ではないこの一冊を読み、現在の日本が置かれた状況、日本の政治の問題点の一つとも言える宣伝下手具合と、逆に常に幻想を作っている宣伝上手な中国。

照らし合わせてみると、きれいに過去にも重なり合うと気付かされるのではないでしょうか?

全てを信じろとは言いませんし、私もこれを額面通り受け取っていいものかどうかと言われると、もろ手を挙げて称賛する事にためらいは覚えます。



それだけ、今の日本はプロバガンダにより搾取される対象としてしか成り立ってないと感じるからであり、それに気付かない、気付かないようにされている日本国民だらけになっているのではないかと危惧するからです。


第1章  極東の現状、その全体の俯瞰図
      西洋列強のライバルとなった日本
      孤立化した日本の対策と期待
      中国を侵食する共産主義

第2章  西安事件と頻発する日本人虐殺事件
      西安事件の真相
      蒋介石、対日開戦をドイツ顧問に告白
      共産主義者、日本を挑発
      通州事件
      日本にいる中国人は安全である
      盧溝橋事件

第3章  第二次上海事変の内幕
      「アメリカを引きずり込め!」
      蒋介石の上海攻撃
      上海事変の開始
      わざと自国民を犠牲にする中国軍
      プロバガンダに頼る蒋介石

第4章  残虐きわまる中国軍を糊塗するプロバガンダ大戦略
      「焦土作戦」と「氾濫作戦」
      スケープゴートにされた張学良
      中国ニュースの巧妙なからくり
      中国軍による日本空襲?
      ずる賢い宋美齢
      博愛主義者・陸伯鴻の暗殺

第5章  日本のアジアに対する崇高な使命感
      日本は満州のサンタクロースである
      アメリカは満州国を承認すべきである
      軍閥のポケットに直行する私怨金
      日本機とロシア機の空中戦
      張鼓峰事件の真相
      日本人のアジアに対する使命感

第6章  パネー号事件と対米プロバガンダ大作戦
      アメリカ人よ、目覚めよ
      パネー号事件の真相
      日本はアメリカの最高の貿易相手国である

第7章  阿片を蔓延させる日本というプロバガンダ
      阿片を蔓延させているのは中国である
      日本が作った満州の麻薬吸引実態統計資料
      中国は阿片を蔓延させたとして日本を非難

第8章  中国人と日本人を比較する
      中国人は信用できるのか?
      清潔な日本人と不潔な中国人
      中国の少女買春
      交際上手と交際下手
      礼儀正しい日本人

第9章  チャイナタウンの暗殺団と中国の軍閥
      恐ろしいチャイナタウンの暗殺団
      暗殺団の実態
      奴隷少女の売買ビジネス

第10章 反日を煽る偽写真
      上海の廃墟に泣き叫ぶ赤ん坊
      銃剣で処刑される中国兵
      お人よしのアメリカ人

第11章 ソ連の中国侵略を阻止しようと戦う日本人

第12章 宣教師の善意を利用して日本軍の悪を宣伝する
      利用される宣教師
      中国兵に虐殺される宣教師たち
      南京の宣教師の打ち明け話
      日本軍に感謝する宣教師たち

第13章 広東と漢口の陥落、そしてその後の展望

中国の戦争宣伝の内幕





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最終更新日  2010年05月12日 20時56分50秒
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