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2010年06月02日
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アメリカのノーベル経済学賞を受賞した経済学者のスティグリッツの最新作を読みました。

何だかんだと、日本語訳が出版されると毎回読んでいますかね2000年代に入ってからのものだけになりますけど。

スティグリッツは、サブプライムローンが吹っ飛ぶ前から、アメリカのグローバリゼーションという名の強欲な収奪システムが世界規模で害悪であると散々警鐘をならしてきました。

ケインズ経済学の流れを組む経済学者ですから、市場原理主義とは相いれませんし、その中でも特に力点を置いているものに情報の非対称性を含む、不公正全般であり、アメリカのお前のものは俺のもの俺のものは俺のものというジャイアニズムを彷彿とさせる、他国には情報の開示を力押しにするのに、自分達は不透明性を堅持し、都合の悪い事は隠しまくるという極悪非道のやり口を具体例を出してはボロカスに批判するというのは毎回の事ですね。

いろいろな角度や新たに出てきた問題点を取り入れながら、少なくともアメリカ1人勝ちと言われた中でのアメリカの増長が続いていたので当たり前ですし、今回の世界的な規模のバブル崩壊以前から、ITバブルの崩壊であるとか、ちょこちょこ起きたバブル崩壊に関しても、再び別のバブル経済で補完するやり方に関してはボロカス言っていましたからね。

現在、全ての規制をとっぱらえば、全ては市場で解決する!と胸を張って言える人はよほどの狂信者出ない限りいないとは思いますが、市場の失敗であるとか、外部経済というものがある限り、当然と言えば当然だったりはするんですよね。

まぁ日本(に限った事ではないでしょうけども)市場の失敗以上に政府の失敗というか、官僚の失敗なんていうのを目の当たりにし続けると、市場に任せた方がいいという世論は形成しやすいですし、実際問題分野によっては当てはまりますけどもね。

しかし、現在のアメリカの、特にウォール街で起こっているえせ資本主義は、金持ちの暴走するエゴでしかないわけですよね。

正直死んで欲しいと思うような事例ばかり。



要は、責任をとらなくても良ければ、みんな適当にやってしまうよという事ですね。

それをいわゆるアメリカのウォール街の人々は、貧乏人が失敗したらば自分たちの責任、俺たちが失敗したのは運が悪かったから救済すべしという考え方で、モラルもへったくれもないのが当たり前になっていると、歪んだエリート意識をいくつも出してはボロカスですね。

今のアメリカの現状ですとか問題点は、基本的には分かっている事ですし、市場原理主義者の理論破綻もまた理解できる範疇ですので、個人的にはこれからの経済学という所にもっと力点を置いてくれた方が読んでいて面白かったかなとは思いますかね。

要は、古典的な経済学の前提条件としての、合理的行動そのものが当てはまらないなんていう所から、行動経済学のアプローチの重要性だったりという事ですが。


一応私は薄っぺらい表層的な経済学の知識はあるにはあるので、読んでいて理解しやすいのですが、例え無かったとしても、現在の世界規模の経済クラッシュを引き起こした張本人達の論理破綻と倫理破綻については理解しやすい作りになっていると思いますね。

専門書ではなく一般書ですから、専門知識がないとしても読める作りになっていますので。

アメリカのような貧富の差を作りたいという人は、日本をギャンブル資本主義に作り変え方として、破綻しているアメリカの市場原理主義の主張を引用して使えばいいでしょうし、それを防ぎたいと考えている人は防衛策として一読しておくのもいいのではないかと。


序 大不況の震源となったアメリカ型資本主義

第1章 金融の暴走をゆるした者たち
第2章 急降下する経済とオバマの戦略
第3章 アメリカの経済を再生する

第5章 アメリカの大規模な略奪
第6章 強欲が慎重さを葬り去る
第7章 新しい資本主義の秩序
第8章 グローバルな回復からグローバルな繁栄へ
第9章 経済学を改革せよ


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最終更新日  2010年06月02日 21時53分12秒
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