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2010年07月26日
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「ひきこもり」に関する第一人者的な扱いをされる事が多く、アニメ他オタクカルチャーに関して造詣があり、否定的側面ばかりあげつらうような無知蒙昧とは一線を画した精神科医として有名な著者の、いくつかの雑誌に寄稿したものを集めた一冊になります。

内容は副題にそのまま表わされているように「サブカルチャーと社会精神病理」についてですね。

一般向けから専門向けまで幅広く寄稿したものを集めているため、難易度は一定ではなく、特に後半になるとサブカルチャー絡みが一気に減り、かなり専門性が高くなってしまったために、専門知識が表層上の表層を中途半端にしか理解していない、無知蒙昧な私にとっては難解に感じる部分はあるのですが、、ひきこもり、ニート、成熟しない対人関係、ロリコンなど私にとって非常に分かりやすい部分は、もともとある程度分かりやすいというだけではなく、サブカルチャーを絡めての考察、精神医学、心理学だけではなく、そこにはある程度の社会学的なアプローチまでされてもいるために、非常に分かりやすいですね。

とくに、ロリコンについては、犯罪となりうるペドフィリアとは完全に決別した存在として扱い、現在ニュースになって意味不明もここに極まれりとでも言える、「非実在青少年」問題について、全く無意味というか、取り締まる論拠として無意味であると同時に、手段と目的が混在した単なる感情論でしかない事を明らかにしているかなと。

元々、この人の書くものは私にとっても十分に関係すると感じるものが多々あるために、目を通す事が多いのですが、仮にまだ何も目を通した事がないという人は、目を通すだけの価値のあるものだとは思います。

もっとも、私は専門的になった章は半分も理解できていないのですけども、まぁ私より知性の劣った人などそうそういないでしょうから、理解するのにそれほど難しい事ではないのかもしれないと思っておきます。


第 1章 終わらない思春期 対人関係の欠落がいかに「成熟」を阻害するか
第 2章 サブカルチャーとともに大人になるということ
第 3章 「ニート」など存在しない

第 5章 サブカルチャーのボーダーライン
第 6章 メディアとペドフィリア ロリコン文化はいかに消費されたか
第 7章 パラサイト・シングル
第 8章 「追っかけ」と自罰パラノイア
第 9章 持続のために叱る、ということ
第10章 なぜ「精神分析」か?
第11章 「解離とはなにか」とはなにか
第12章 「再帰性うつ病」の時代
第13章 「心のカゼ」と操作主義
第14章 隠喩的病因論と分裂性分析





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最終更新日  2010年07月26日 20時45分53秒
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