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2010年11月01日
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戦国時代についての表層的な知識はそれなりにあるつもりでしたが、その中で存在自体ほとんどよく知らなかった天正遣欧少年使節について、毎週ローカル放送で目にした影響で、思わず手に取ったのが本著になります。



今時代と違い、日本からヨーロッパまでの船旅は時間がかかるだけではなく、文字通りの命がけの所業でありながら、あまり後世に広がりを持っていない存在という事である意味逆に興味がわいたというか。

私は、キリスト教というか一神教の持つ非寛容さや、傲慢な姿勢に関しては非常に嫌悪感は持っていますが、それを強要しない限り文化的な差異と受け止める姿勢でいます。

歴史上、キリスト教が世界制服を企んだ格好になったことに対して、キリスト教の教義からすると矛盾をはらんでいたり、偽善や欺瞞を多く感じる事はありますが、それもまぁ歴史の1つの側面として、遡及的に罪をことさら喧伝する事も無いだろうとは思いますが、それをいい事に、自分たちがやった事全てが善であったとするならば、死んでくれとしか評価できない事は記しておきましょうか。

私のかなり偏ったキリスト教感についてはどうでもいい事ですね。

本著は天正遣欧使節の4人が、当時日本にやってきていたイエズス会宣教師のヴァリニャーノによってヨーロッパに行かされる事になった経緯や思惑、そのために行われた諸々。

遣欧使節には、ヨーロッパの良い面だけを見せるようにした配慮やら、多くの大人の事情が見え隠れしたり、情報がしっかりと伝わっていないがための行き違いや、勘違い、文化的相違など興味深いものが多くありますね。

特に、著者はこの研究のために、現地を回るのに船旅をしたり、体調を崩したら崩したで、この事によって当時の状況に少し近づいた経験ができるという解釈をして行動したりと、著者の学者バカぶりそのものも楽しめたりします。

とはえい、天正遣欧少年使節は、それまで意識した事が無かったので歌って踊る4人組としてのイメージの方が強く残ってしまっているのですけどもね(苦笑)





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最終更新日  2010年11月01日 20時42分41秒
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イエズス会  
エンターサンドマン さん
天正遣欧使節というと、教科書的には「命がけで欧州まで行ったのに、渡欧中に悪いお猿さんがいきなりバテレン追放政策に舵を切ったため、歓迎されなくなってしまった悲劇の少年たち」みたいな書かれ方をすることが多いし、
江戸~明治期の残虐なキリシタン弾圧のせいで、お猿さんの追放令や家光の鎖国ってあまり肯定的な評価をされない事が多いけど、その当時の日本がそういう政策を取った理由には、「イエズス会とは何者か」ということがたぶん大きく関わっているんですよね。

イエズス会は、当時の欧州でも「キリスト教の中で最も原理主義的・排他的」と認識され、「イエズス会」という言葉がイタリア語で「詐欺師」を表すスラングとして使われているというほど、地元欧州でも嫌われている集団。日本に布教に来た「キリスト教」がそういう連中であったということを認識しておく必要はあるでしょうね。もう少し穏健なグループが先に来ていれば全然違ったのかもしれません。 (2010年11月02日 20時22分55秒)

ヴァリニャーノはゴアまでなの  
茶留蔵  さん
天正遣欧使節は、まぁ教科書的には骨折り損扱いを免れないですからね。教科書的な知識も私は薄いですけども(まぁそこら辺は語学と社会科の苦手な文系ですから)
キリスト教も弾圧に向かっていくあたりに帰ってきたというタイミングの悪さもありますが、それもイエズス会だったからというのは、看過できないでしょうね。

イエズス会の排他性や当時のポルトガルの傲慢な態度というのは、その他にも遣欧使節が船旅で止まる喜望峰のあたりなどで原住民から、ぶっ殺す!という態度をとられた事なども証明されていると書かれていますからね。
キリスト教徒以外は人では無いという時代であったにしろ、奴隷貿易を平気でやっていた部分も多々ありましたし、にもかかわらず、自分たちは歓迎されていると記述が残っていたりと、現状把握する能力が著しく低かったというか、そう思い込みたかったというか。
キリスト教があの時代に、日本全国に流布しなかったのは、露骨に見下した態度が関係あったというのは事実のようですね。その手の記述もこの本にも記されていますね。
郷にいっては郷に従うような柔軟性を持ち合わせたキリスト教が先に入ってきていたらば、日本の歴史は変わっていた可能性はあるかもしれないですね。
多神教の日本で一神教は相性が悪いというのはありますが、この当時の本願寺の勢力や日蓮宗なんていうのも一神教の性質が強かったわけですし。 (2010年11月02日 21時44分07秒)

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