今日の迷言は、おなじみの名文句、これです。
「サヨナラだけが人生だ」井伏鱒二氏の名訳ですが、元は漢詩の、「花発けば風雨多し、人生別離足る」からきてまして、人生には別れがつきもの、という心情に訴えるから、このフレーズは永遠なんです。
具体的な別れの出来事よりむしろ、コトバに酔う感じなきにしもあらずですから、歌謡曲のテーマにはもってこい。誰にも、別れることへの思い入れがあるはずです。
家族、友人、男と女、今じゃペットも、そして故郷、職場や仕事など、別れの思いは人さまざまに感慨深く、複雑でこころを揺さぶります。
これを、感傷的と片づけちゃうと、ミもフタもないけど、この忙しい時代では、別れの思いも一時的なものになってしまうかもしれませんね。
そうならないで、いつまでもこころに残る別れは、身近な人の他界です。死なれてしまう別れは、本当に、あとあとまで残って終わりがありません。そんな時こそ、サヨナラだけが人生だ、というこの名文句が生きてくる、と思うのですが。
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