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ボルドーの5大シャトーである 「シャトー・ムートン・ロートシルト」 のぶどう畑の両側には、同じロートシルト家のぶどう畑があります。
そのひとつ(南側)は 「シャトー・ダルマイヤック」 で、北側には 「シャトー・クレール・ミロン」 があります。
きょうは、その 「シャトー・クレール・ミロン」 の物語をご紹介します。

このラベルには若い男女がダンスに興じている絵柄が描かれてます。
これは結婚式を挙げたばかりの二人で、新郎はロートシルト家のフィリップ男爵だといわれてます。
その二人が手にかかげている祝杯はロートシルト家に代々伝わるコレクションだそうです。
この絵柄にちなんで、このワイン「クレール・ミロン」は結婚式のお祝いによく用いられます。
そして、このラベルをよーく見てください。「Baron Philippe(フィリップ男爵)」という名前がはいってますよね。

フィリップ男爵には悲しい物語があります。
フィリップ男爵は、20歳のときに大財閥であったロートシルト家のシャトーを引き継ぎ、若き当主となった。
しかし幸せは長く続かず、第2次世界大戦が勃発すると、ユダヤ人であったロートシルト家はひどい迫害を受けることとなったのです。
シャトーはすべて占領され、フィリップの妻リリーは捕らえられてしまいました。
戦後、娘フィリピーノとは再会できたのですが、愛妻リリーには二度と会えなかったそうです。とても悲しい出来事です。
その後、フィリップは再婚し、新しい妻であるポーリーがロートシルト家の復活に貢献ました。そして、 「シャトー・ムートン・ロートシルト」 は、毎年ラベルが異なりますが、当時ポーリーが、そのラベルを描く世界的なアーティストの選択を引き受けていました。
この 「シャトー・クレール・ミロン」 に描かれている二人は、フィリップ男爵と愛妻リリーであるといわれてます。
そうです。 「シャトー・クレール・ミロン」 は、最初の妻リリーとの楽しかった思い出を描いたものなのでしょう。
そのワインを10年ほど前に飲んだことがあります。
【ワイン】CHATEAU CLERC MILON
【産地】PAUILLAC(ポイヤック<フランス/ボルドー>)
【品種】カベルネ・ソーヴィニヨン(70%)、メルロー(20%)、カベルネ・フラン(10%)
【ヴィンテージ】1993
《飲んだ日》2000/1/22
<値段>380FF(今は無き「フレンチフラン」)
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されど「ムートン」は変わらず 2009.05.01 コメント(2)
ワイン物語(その1) 「ロシア皇帝が愛… 2009.04.04 コメント(2)