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連休最後の日、パパがこうちゃんとみゆをつれてじぃじのところへおでかけ。
私はたまった家事をこなすため居残り・・・ということでひさびさの半日フリーとなった。
せっせと家事を終わらせ、アイロンかけ。私はアイロンかけがきらいなのでついYシャツをためてしまう。そしてこのアイロンかけというのは意外に時間がかかるのだ。
せっかくならアイロンかけをしながら、ハードに録画しておいた映画でもみよう・・・と思ってハードに録画して撮ってあるものもを見たら、母から頼まれた韓流ドラマがほとんど。
うちはケーブルテレビが入っているため、この手のドラマがたくさん放映されている。一度に多いときは5番組ぐらい録画してDVDにコピーし実家へ送っている。
そのなかで「ハッピーフライト」が録画されていた。あとはアメリカのドラマで一度見始めると、1,2時間では終わらない。よし、では邦画、ハッピーフライトに決まり。
そしてハッピーフライト、何も考えずに軽く見れて普通に楽しかった。(一応勉強のためにとってあったPBSのニュースは連休にはきついので避けた)
ストーリーは空港で働くいろいろな人の、ホノルル行き飛行機に関するどたばたストーリーといったところ。
見ていて、あっと思ったのは、新人キャビンアテンダントが機内食をくばるとき、2種類あるミールのうち片方ばかりをサービスしてしまい、後方のお客がメニューのチョイスができなくなったことと、もうひとつ機内で怒鳴り声をあげたお客のくだりだ。
添乗員時代、これが同時に起こったことがあった。
機内では洋食と和食のチョイスがある。これはエコノミーでも一緒。えてして和食のほうが人気(特に帰りの便)がでてしまい、後方に座っている人にまで和食が残らず必然的に洋食になってしまうことがあった。
これが私のお客様におこったのだ。
この方は忘れもしない。ちょっと気難しい方ではあった。
まず成田空港で、いきなり
「あんたっ、なにやってんだよ、仕事しろよ。」
と怒鳴られた。そのとき私は、搭乗手続きに遅れそうになって台湾人につかまり、インフォメーションセンターに行くよう言っているにもかかわらず、日本語も英語もわからない彼女は完全にパニックになっていた。(インフォメーションセンターはすぐ近くだったのに・・・)
どうやらお客様はカウンターで私のところへ来ていたが、私がすぐに自分のところへこないので切れたらしい・・・
「????」私はあっけにとられたが、おかげで台湾人から開放された。
あわててお客様の奥様がとりなしながら、搭乗手続きをしてくれたが、出発前から質問リストのコピーがこちらに届いていたくらいだからちょっと難しい方だろうという想像はしていた。
「あのかた、あなたのお客さまよねぇ・・・大変かも・・・気をつけてね・・・」
と隣にいた仲間の添乗員からも言われ出発した。確か気難しい方ではあったが、きちんとやっていればちゃんと評価してくれて、10日間のツアーの終わりにはプレゼントなんかももらってしまったりして、そんなにつらいということはなかった・・・が・・・
行きの飛行機で、またもや怒鳴り声をあげたらしい・・・
たしか満席の飛行機でグループはその中でも後方に座っていた。私はさらに後方の離れたところに座っていた。
食事がサービスされるころ、前方でなにやらざわざわして、確かあれは私のグループのお客様が座っているあたりだよなぁ・・・と思ったが、添乗中、飛行機のなかはCAのみなさまにお任せするのが筋、という先輩添乗員のご忠告をしっかりと守っていた(いいかえれば、仕事をさぼっていた???)
確かにツアーのお客様に問題があれば、チーフアテンダントが添乗員のところへ報告にくる。(私の場合は1回しかなかった。)そのときは特になにも報告もなかったのでさして気にも留めてなかった。
あのあと、飛行機から降りて、ツアーが始まり、ツアーも半ばになったころ、あの機内でなにがあったか他のお客様が教えてくれた。
どうやら、あのお客様は、機内食で和食を希望したらしい。しかし、満席で後方に座っていたため、すでに和食は手元になく、あの座席エリアを担当していたCAさんは「しばらく待っていて欲しい。」と言って、他のお客様に洋食しかないことを了承してもらってサービスしていたようだ。
「私だって洋食でいいって言ったのよ、」と教えてくれた客様が言った。
でもあの気難しいお客様が(その人のお話によれば)、何度も和食を早くサービスするように言ったようだ。
そこでサービスしていたCAさんがちょっととげとげしい口調で、
「お待ちください。」と言ったところ爆発したらしい。
「そのあと、うえのスチュワーデスさんが見えられて、お詫びして、ビジネスクラスの和食を持ってきたの。すごいわよね。でね、怒られたスチュワーデスさんはその後ぜんぜん、こっちの通路にこなくなっちゃたの。私、あとでそのスチュワーデスさんに思わず、“大変だったわよね”って言ったら、その方、ヨーロッパのような長いフライトは初めてだったんですって。お気の毒よね。」
教えてくださったお客様の口ぶりからにても状況はよく分かった。そのCAさんにしてみれば、初めてのロングフライトでびっくりしただろう。
私は10日間で信用回復もできるが、11時間のフライトで信用回復は難しいだろう。ドラマでは上手くお客様をなだめていたが、実際そんなにうまくいくものではない。
フリーの通訳の先生も、通訳は一発勝負とよく言われる。失敗したらそれっきりだ。
通訳に限らず、一発勝負は他にもあるが、これをやるには失敗してもそれをさらりと受け流す寛容さも必要かもしれないな。>