添乗員は見た![あんな事こんな事]

添乗員は見た![あんな事こんな事]

2010/02/23
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カテゴリ: カテゴリ未分類


まったくもって,ありがたい存在なのである。

私は,アンジーのビールのつまみのさきいかを頬張りながら,ホテルの
部屋割り表を見ていた。
確かに,男ばかりの部屋にアンジーの名前があった。
何気なく部屋ごとの名前を目で追っていたのだが,あることに気付いた。
毎年同じメンバーで,部屋割りをしているようだ。
私は,頓着なく隣のアンジーに聞いてみた。
  「ねエ,アンジー。部屋割りが毎年同じように思えるンだけど・・・,

  「ン~,それはねェ,ここが酒組,ここが博打組,ここが女組・・・って,
   ことよ!!」
  「へェ~,そう言うことか!!」

そこへ1人の社員がやって来て,
  「空子ちゃんはアンジーと仲がいいンだね!」
と,アンジーの隣の人がトイレに行っていたため空いていたその席に,さっさと
腰をかけてしまった。
この人は,私が担当当初から居る30代半ばの営業マンだが,何年か前に幹事だった時,
妻帯者のくせに夜中までしつこく私を追い回し・・・あまりいい印象のない人だった。
そして,もう既にお酒が入っているようだった。


   恥ずかしいから言えなかった。ごめん!」
  「?・?・?」
アンジーは,間髪入れずに言った。
  「アンタ,何勘違いしてるの!!」
  「だって,アイツらより僕の方がずっといいよねエ~,空子ちゃん!!」

と,私は肯定も否定も出来ないでいた。

  「だ・か・ら,それが勘違いだって言ってるのヨ! ば~か!」
  「そうかなぁ・・・?」と,私の顔をのぞき込んでいる。
そこへ,アンジーの顔が割って入った。
  「そうなの!!アンタも空ちゃんのタイプじゃないの!!
   さぁさぁ,自分の席に戻りなさい。」

トイレから戻って来たアンジー好みの若い社員は,その営業マンに遠慮して
私たちの前を通り過ぎようとしたとき,アンジーに強く手をつかまれ,
連れ戻された。
後方へ歩いて行くその男をチラッと見送ると,私の持っていた部屋割り表を
指さしてアンジーは言った。
  「アイツの部屋はここ!!」
アンジーが指さしたには,さっき言っていた“女組”だった。
                     つづく





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最終更新日  2010/02/23 04:46:55 PM コメントを書く


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