添乗員は見た![あんな事こんな事]

添乗員は見た![あんな事こんな事]

2010/02/26
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カテゴリ: カテゴリ未分類

みたいだった。
私たしは,フェリーの乗船口が見えるところに腰をかけた。
誰かが間違って乗り込まないよう,見張っているつもりだった・・・,が,
欠航の心配がなくなって安心したのか,目を閉じてしまったらしい。
カーフェリーの汽笛が夢うつつで,遠ざかって行くのを憶えている。
多分,5分か10分・・・だったと思う。

  「空ちゃん,みんな大体集まったわヨ!」
アンジーの,優しい声で目が覚めた!!
びっくり
私はハッとして辺りを確かめる。そうだ,私はフェリーの乗り口を眺めて
いたんだ・・・。何だかいやな予感・・・,私はアンジーにお礼も言わないまま,
みんなの集まっている方へ,バックは盗まれてはいないか?確認しながら
小走りで行った。
  「班長さん,人数の確認をお願いします!」
  「OKで~す!」
と,次々に返事が返って来た。
  「・・・谷やンが,いなンんだよね~。さっきトイレに行くって言ってたけど。」
  「・・・。」
谷やンとは,“新幹線に乗る前に初めてだから,手をつないでほしい・・,”と,
言ったおじさんだった。きっとジェットフォイルも初めてだろう。まさか??


私は青ざめ,遠ざかって行くフェリーを恨めしそうに眺めていた。
  「あれっ,谷やンだ!!」と,誰かが叫んだ。

声の方へ振り向き,みんなの視線の先に目をやれば,係員に連れられた“谷やン”の
姿が見えた。どうやら谷やンは,待合室のトイレが混んでいたため,
ないかと探しているうちに,フェリーの乗船口まで行ってしまったらしい。
そして,近くにいた係員に“トイレはどこか”と尋ねたらしい,すると,
係員は,トイレのためにフェリーから降りてきてしまったと勘違いして,
出港間近だったため,“中にもありますよ”と,答えてしまった。
・・・と,言う事だった。

  「申し訳ありませんでした,私の不注意です。」
と,係員は何度も頭を下げた。
  「いいえ,気が付いて良かったです。お世話になりました。」
と,私も頭を下げた。

  「谷やン!! もうアタシから離れちゃダメよ!!」
と,再びアンジーが谷やンの手を取った。
  「だから・・・俺は空子ちゃんの方が・・・。」
  「何言ってるの,空ちゃんはあなた1人のものじゃないのヨ!!・・・・・。」

と,世話女房が愚図の亭主を説教しているようなその光景は,私だけじゃなく
みんなの心を和ませた。スマイルハート
                       つづく





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最終更新日  2010/02/26 05:03:32 PM コメントを書く


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