ちょうじの「とほほ日記」

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2005年06月14日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
昨日、倉橋由美子が亡くなった。
大江健三郎の「セブンティーン」、高橋和巳「憂鬱な党派」そして倉橋由美子「聖少女」
この3作品が、わたしが10代の頃に最もショックを受けた作品だ。
この3人が世に出る以前の作家、文学史的に言えば、無頼派、第一次戦後派、第二次戦後派、第三の新人までは、じょじょにカタチを変えはじめていたとはいえ、漱石鴎外以来の血を濃く引く伝統的「文学形態」を持っていたと思う。
しかし、この3人の登場は、まさに文学史にとっての革命であった。。。
特に、大江、高橋が、屹立した巨大な塔であるゆえに他と隔絶された存在でもあるのに対して、倉橋の作品は、そのリリシズムゆえ、その後の文学の方向を決定づけたといっていいほど偉大な足跡を残したといえよう。
今、国際的にも評価の高い村上春樹も吉本ばなな、も、倉橋が生み出した文学の流れの中に誕生した。評論家・松岡正剛がそのことを指摘しているが、文学に親しんできた者ならば誰もが異論のない真実である、とわたしは思っている。
巨星落つ。
もういちど「聖少女」を読み直し、倉橋の冥福を静かに祈りたい。





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最終更新日  2005年06月14日 00時07分05秒
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