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2007.07.23
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カテゴリ: その他ヒーロー
を昨夜久々に観ました。

おこう(中村玉緒)により裏稼業へ復帰した中村主水。今回仲間になる奴等は市松(沖雅也)、印玄(新克利)。そして仕置きの手助けをする捨三(渡辺篤史)。

主水が三度裏稼業へと戻る過程と市松との息詰まる攻防が見所の本話。

まずはおこうが主水に人を殺して欲しいというシーンが衝撃的です。ふかし芋屋で昼食を取っている所に何食わぬ顔でやって来るおこう。にこやかな笑みを浮かべ、流暢な関西弁で"人を殺して欲しい"といいのける。しかも奉行所前でね(笑)
主水はあくまでもしらばっくれるけれど、おこうも負けていません。
最初の出会いで"一度仕置きをした者はそう簡単に抜け出せない"というような事を主水におこうは言います。その時の主水の心情は如何なるものだったでしょうか。
誰よりも裏稼業の厳しさ、非情さ、虚しさを知っているであろう主水。そんな主水にこの運命からは逃れられない、とでも言う様な真っ直ぐな目で言いのけるおこう。
島帰りの過去を持つおこうと、同心という表の顔と裏稼業の顔を持つ主水のこれからの危うい関係が続く事をこの1話で充分に感じさせるものでした。
おこうを演じられた中村玉緒さんがとても可愛らしく(現在も可愛らしい方だと思いますが)、必殺という世界に合う方なんだなあ・・・とびっくりしました。だって現在はバラエティ等でも活躍されているじゃないですか。明るいイメージを持っていたのですが、この「必殺仕置屋稼業」では決して幸せに生きてきた女性ではないおこうを見事に演じられております。人としての哀しさ、その中から生まれる明るさ・美しさをこうも表せるのか・・・素晴らしい女優さんです。


この頃は裏稼業を知り尽くしているしたたかさと、歳相応の怒りの熱さ、脂ぎったギラギラ感が程よくのっていました。中村主水って、後期になっても男くさいところを感じさせていましたが、初期はもっとギラギラしていたんですね~。それが又、かっこいい!!
幾度も裏稼業の事をしらばっくれていたけれども、頼み人の無残な最期を目にし戻る決意をするシーンでの主水の表情。
そして、おこうが頼み人が残した書き置きを仕事料と一緒に渡そうとし、金だけ受け取った主水。
これだよ、この冷たさと熱さの絶妙さが必殺って感じだよなあ~!!!
中村主水のこの秘めたる激しさが私は大好きです。
そんな主水を見事に演じる藤田まことさんに感服します。
しかし・・・主水もいい感じで歳取ったなあ(笑)なんて。←「必殺仕事人2007」を思い出す氷子さん。

そして今回、主水と同等に渡り合える程の存在感を魅せた市松。
主水との出会いは非常に因果なもので(苦笑)殺しの現場を主水に見られたとこから始まります。
市松はまさしく殺し屋、という雰囲気・風貌があり、危うさ・狂気を奥に秘めた感じを1話では見受けられます。主水はどちらかというと脂ぎったギラギラとしたものを時に見せ、したたかで、市松もとても優秀な殺し屋でしょうがその上をいく経験(市松よりも殺した人の数は上、と主水が市松に言う場面は素晴らしい。)落ち着きを見せる二人の対比がすごいです。
狂気をはらんだ瞳で主水を見る市松。

殺しを見られた市松は主水を始末したい。主水は市松の殺しの腕を見込んで仲間に入れたい。互いに命がギリギリのやり取りで、手を結ぶという流れ。
これ、このギリギリさが裏稼業の厳しさ・ギラギラ感なんだよね~。

藤田まことさんと素晴らしいシーンの数々を魅せてくれた沖雅也さん。
沖雅也さんは本当にかっこいいし、美しい人だと思います。そして素晴らしい演技者である、と私は素人ですが一視聴者としてそう感じています。
沖雅也さんがこの「必殺仕置屋稼業」で魅せる数々の表情・立ち居振る舞いを一度見たら大方の人が衝撃を受けるのではないでしょうか。沖雅也さんの終始見せる冷たい表情、そしてラストに見せる人間的な表情。淡々と話す台詞回し。人を殺す場面での手際よい振る舞い。

沖雅也さん・・・早くにお亡くなりになられましたが、本当に惜しい方を亡くしたと思います。今もご存命だったら、現在のドラマも今とは変わっていたかもなあ・・・・・。

主水と仲間になる印玄。坊主のようだけれど、女湯覗いてウハウハするし(←女の人の裸のシーンとか、ちょっとHなシーンは今の時代劇では中々拝めませんものね~(笑))、主水とは違った脂ギラギラ感がたまらない人物ですね。
「生きるも地獄、死ぬも地獄。どこかで仏に会ったら、俺は仏を殺すかもしれん。」
主水の抜いた刀を収めさせた彼の言葉と表情は迫力なんてもんじゃありませんでした。
1話ではまだまだ人物像を捉え切れませんが、殺し技が屋根から悪人を落とすという技なのでその奇抜さにはびっくりしましたね~。印玄演じる新克利さん・・・結構好きなんですが、最近はお見かけしないような気が・・・・。

いやあ、まさか必殺でキャップとナビがいるとは(笑)
って番組が違いますが。
主水の昔の裏稼業を知っている捨三。銭湯の風呂焚きの仕事をしていますが、裏稼業に復帰する主水の手伝いを始めます。
捨三に今回仕置きする相手を調べるように言う時のシーンはこれ又緊迫したいいシーンでした。
最初、主水の言う真の意味を捉えておらず、一瞬間を置いて気付く捨三。
又、始めるんですか?
と主水に尋ねる時の捨三演じる渡辺篤史さんの表情にはゾクゾクしました。
もう一つゾクゾクしたシーン。裏稼業の事を印玄に話してしまい、主水にぶん殴られる捨三。秘密を知ってしまった印玄を始末する為に主水は印玄の居場所へと向かう一連の流れが、短いシーンではありますが正に裏の世界を垣間見るシーン。決死の表情で主水に印玄の事を話す捨三。親しい間柄の印玄にとはいえ秘密をばらした捨三に容赦なく鉄拳を浴びせる主水。御上にばれれば咎めを受け処刑される身。藤田まことさん、渡辺篤史さんの一つの見せ場でした。

終始、冷たい狂気をはらんだ表情を見せていた市松。
ラストでのシーン・・・仕置きを子供に見られた市松。容赦なく竹串を子供の前に振りかざします。それをハッとした表情で見ている主水。
殺してしまうのか・・・。
しかし子供は盲目であり、市松の殺しを見ていなかった為殺されずに済みます。ホッとする主水。市松も心なしか安堵の表情を浮かべ、船の場所まで連れて行って欲しいと頼む子供に今まで一度として見せた事のなかった優しい表情を浮かべ、子供を抱き上げ歩き出します。
「おめぇ、一人旅か?」
優しい、そしてとても人間味のあるものを感じさせる言葉。

主水が裏稼業に戻るきっかけになる姉妹の無残な最後。前にも進めず、後ろへも戻れず・・・恨みを晴らす事も出来ず。こうまでも人はむごい目に遭うのか、というものを見せられ・・・最後の市松の表情。
その対比が絶妙です。

今テレビを観てもなかなか味わえない、きゅうっ!とした言い表しがたい感情。
「必殺仕置屋稼業」、名作だと思います。

次の話、第2話"一筆啓上罠が見えた"は あの (笑)津川雅彦さんがゲスト出演。
この話も秀逸でおもしろい話でして・・・近い内に感想を書けたらいいんだけれど。

・・・1話で悲劇的な最後を迎える姉妹(2役)を演じられた女優さん、気だるさの中に美しさがある素敵な女優さんでしたね~。決死の思いで恨む相手に抱かれるシーンでの無表情は素晴らしかったなあ。こんな女優さん・・・今じゃ中々見かけないネェ物悲しげな目が綺麗な方でした。





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Last updated  2007.07.23 21:54:01
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