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2008.01.26
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テーマ: お勧めの本(7897)
カテゴリ: その他ヒーロー
本日は「しゃばけ」シリーズの新潮文庫「ねこのばば」の二つ目の話"花かんざし"の感想等など書きたいと思います。

まずは簡単なあらすじ。
いつも元気に寝込んでいる病弱な長崎屋の若だんな、一太郎が妖である二人の兄やと久し振りに外出をしたところ、人間なのに妖の姿が分かる幼い女の子と出会う。どこの誰とも分からず、ひとまず家に連れて行き、親を探そうとするとその女の子は"家には戻らない。帰ると殺される。"と言ったのだ。
程なく女の子の家が分かり家に戻るが・・・女の子の乳母が不審死をする。
一太郎は"帰ると殺される"と言っていた女の子が気になる事もあり、いろいろな謎を解明する為にいつもの様に妖達の力を借り動き始めたのだが・・・哀しい結果が待っていた。

今回、事件の主軸となる女の子、於りんとその家族。祖母、そして母が心の病を患ってしまい娘である於りんは危険な目に遭ってしまいます。
心の病であるのに"狐憑き"と世間で噂され、その事を理解して於りんの父は母と一緒になった。段々とかつての自分の母(於りんの祖母)と同じような症状になり、人を誤って殺殺めてしまい哀しい末路を迎えてしまう於りんの母。
現代も様々な要因から心を患ってしまったりという事がありますが・・・この話はとても現実味があり、ひしひしと悲しいものを感じさせます。
体調がいい時には娘を溺愛し、病が悪化すると家族が分からなくなってしまう・・・そんな母・妻・義姉である於りんの母を家族は必死に守っていったのに・・・本当に辛くて哀しい最後でした。


なかなかないい男である正三郎が何故、奇妙な化粧をするお雛を妻にしようと選んだかと、理由を一太郎に話す部分にはジーンとします。
正三郎の縁談が持ち上がると必ず相手は義姉と血が繋がっているのか、もう既に狐が憑いているんじゃないか確かめる。けれどもお雛は義姉を気遣い相手をしてくれたり、正三郎に協力してくれた・・・。
私はこのお雛という女性がとても気になりました。そして、お雛のように聡明で優しく温かい心を持ちたいと思いました。
人の噂に踊らされず、真っ直ぐ見る事が出来たお雛。
心の苦しさから凄まじいほどの化粧を施してしまうけれども、そこが可愛いと思うし、同じ人間なんだと親しみがすごく湧きます。
そしてお雛の内面の美しさに気付き、そして魅かれていく正三郎。
素敵な夫婦になってほしいと本当思います。

"花かんざし"は全体的にとても切なく哀しい話でしたが、"こうありたいな""こんな出会いをしたいな"と思う、心がジンワリする部分もありました。
「しゃばけ」シリーズは悲哀や温かさをそれぞれをたっぷりと感じさせ、リアルなもの・想像世界の絶妙な交じり合った感覚を味合わせてくれるものだと思います。

次の話はこの文庫の題名にもなっている"ねこのばば"。
この話は「しゃばけ」シリーズの中でもとても好きなので、またいづれ感想を書きたいと思います。





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Last updated  2008.01.26 21:47:00
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