PR
Calendar
Category
Comments
Keyword Search
本日は「特捜最前線」第94話"恐怖のテレホン・セックス魔!"の感想を書きたいと思います。
第62話の"ラジコン爆弾を背負った刑事!"とどっちを先に書こうかとすごく迷ったんですが(笑)←橘刑事にメロメロ
今回は船村刑事萌え(←この萌えは使わないと決心していたのに)の方を書きます(笑)
まずは簡単なあらすじ。
船村刑事の妻、加代の知人の主婦、洋子が性的なイタズラ電話に悩まされていた。加代から相談を受けた船村刑事は洋子に会い、イタズラ電話をかける犯人を捕まえる事を約束。捜査を進めると美容師の森浦という男が浮かび上がるが、知能犯である森浦は船村刑事の裏をかく等翻弄する。
感想。
はい、今回は大滝秀治さん演じる船村刑事主役編。
そして最初は不気味な電話の声で登場し、劇中なかなか姿を表さなかった犯人"森浦"という男を演じられた西田健さんとのジワジワとした恐怖と、派手ではない、しかし鬼気とした迫力のある対決が見所の話でございます。
「奥さん・・・奥さん・・・。」
淡々と卑猥な言葉を言いながら洋子を追い詰めていく森浦。ベテランの名刑事、船村も裏をかかれたりして大苦戦。
辞表を書くまでに追い込まれた船村だったけれども、長年連れ添った妻の助けもあり事件解決となります。
その妻の内助の功がいいのよね~。
森浦に上手く仕組まれ追い込まれた船村刑事。
自宅で静かに辞職願を書く船村刑事は
「すまなかった。私はお前にまで刑事であろうとした。」
と加代に話す。すると
"私、妻を辞めます。 加代"
そう書かれた小さな紙を船村に見せる妻、加代。
「私の辞表ででございます。私も刑事の女房です。これしきの事に耐えられない女とお思いなのなら・・・。」
昔ながらの・・・芯が強い奥さん、刑事である夫を影で支え続けてきた奥さんの強さと温かさが観ていてすごく温かくなるのは何でだろう。
もうこんな女性像は古い、時代遅れ、男女平等の今・・・と言われる方もいるかもしれませんが。
家庭を支え、夫を愛し支える・・・加代という女性はとても素敵です、美しい女性です。そう思います。
さてさて、船村刑事を演じる大滝秀治さんは最初から最後まで魅せてくれる俳優さんですよね。
脇に回る話の時でも必ず見せ場がある。
すごい俳優さんです。
どこにでもいる、間もなく定年を迎える男性の、親近感が湧く、そんな刑事。
取調室で犯人に自白を促す時、被害者に語りかける時、後輩の刑事達への助言、船村刑事がこれまで辿った人生・経験を言葉に、所為に表す姿を魅せられるのは大滝秀治さんだからこそ。
観続けているとどんどん船村刑事にはまっていくんですよね。
(ものすごく失礼なんだけれど)決して二枚目じゃないし、禿げたおっさんなんですよ。ランニング来て、股引きはいて。走ればドタドタとそこら辺にいるおっさんと同じで(笑)
かっこいいところなんてそうそうない。
でもそこがかっこいい、最高にかっこいいんです。
何気ない・日常誰でもする事をさり気なく魅せ、穏やかさがあると見せて実は誰にも負けない激しさを見せる、彼の姿を通して共感できたり、何気ない事をじわりじわりと魅せてくれるのが船村刑事=大滝秀治さんかなって。
そんな船村刑事が、今回の犯人である森浦との攻防は凄まじかった。
被害者の洋子が森浦のかけ続ける電話によって精神的に追い詰められる様子が最初から最後まで狂気に満ちていたのがまずすごい。
画面から怖さが滲み出ているんですよ。
変な恐怖ものの映画なんか観たりするよりよっぽど怖いです。
洋子が段々と正気を失っていくシーンが随所に織り込まれていて、じわじわとした怖さがたまりません。
そして、そのイタズラ電話の犯人を何とか捕まえようと地道にかかってきた電話を録音し分析したり、電車の音が聞こえれば路線を辿りどこの公衆電話からかけたが探す。
体力的にはもう若くはない船村刑事ですが、これまで培った経験の豊富さを存分に魅せてくれます。
何か起こってしまってから・・・の前に解決したかった。
そう思いながら捜査にあたるも、その思いは無残にも打ち砕かれてしまいます。
非常に知能犯な森浦は接触してきた船村刑事の声をこっそりと録音し加工、洋子に加工した声でイタズラ電話を再びかけ追い詰め、船村刑事に殴られ怪我をしたと弁護士と一緒に特命課まで乗り込み世間をにぎわせたり・・・今回の犯人、森浦は本当にすごかったですね。
頭の切れるベテラン刑事の船村を苦戦させるにはこれくらいすごい犯人じゃないとおもしろくないかもしれません。
イタズラ電話をかける様な男・・・というとどうしても気色の悪い、表現がまずいんですが外見も何か気持ち悪い男・・・とイメージしてしまいますが、それを西田健さんが犯人役を演じるとは恐れ入りました。
切れ長の目、スーッとした顔立ち、という非常に端整なお顔をされていて、スマート感がある西田健さんが卑猥なイタズラ電話をかける男を演じるという事がすごくびっくりして、
でもそれが妙にしっくりいっていて。
西田健さんが演じられた男みたいな犯人が返って怖さが増すのかもしれませんね。
普段は仕事をちゃんとこなし、皆と同じように普通に暮らしているようで実は・・・。
森浦の見せるスマートさが返って怖かったです
西田健さんの魅せる怖さは絶品でした。
苦戦を強いられましたが、ドラマの終盤、洋子を追い詰めどこかへ連れて行こうとした森浦を船村刑事と津上刑事が捕まえます。
船村刑事が全速力で追いかける姿は迫力ありました。
もうすごくリアルに追いかけるんです。
そして捕まえた森浦の口の中に指を突っ込み・・・恐らく舌をかまれないようにという、これまたニクイ小技を利かし最後まで魅せる船村演じる大滝秀治さん。
私ゃあんたの魅力に乾杯っす!
ラストは「特捜最前線」にはなかなかない、ハッピーエンドの様な終わり方をします。
事件が無事解決し、洋子を家族の元へ連れて行った船村と津上。
持病の心臓病が微かに表れ少し苦しそうな船村に気付き心配する橘に対し
「大丈夫。」
と満面の笑顔を浮かべつつ、森浦の逮捕時に背広から落とし津上に踏まれ壊れてしまったメガネをおどけながら橘に見せる終わり方はすごく心が楽しくなりました。
船村刑事の後ろにいた津上刑事はちょっと気まずそうだったけれどね(笑)
いつもこんな風に終わればいいのに(苦笑)
最後に。
駅構内のシーン、洋子を連れ去ろうとする森浦に素早く近寄る船村刑事と津上刑事。
「特捜最前線」のOP曲がバックにかかり、タイミングよく津上刑事が洋子を抱きかかえ森浦に体当たりし引き離す、そんなシーン・・・ああ、かっこいい
船村刑事と津上刑事が森浦に気付かれないように近付くシーンは身震いするほどかっこいいです。
津上刑事がちょうどコートを着ていて、洋子を確保する時にコートがひらめくのがすごくかっこいいんですよ~!
荒木しげるさんって背広姿がすごく似合いますが、コート姿もそそられます。
この確保する時の動きがシャープで素早かったんで、それが又良かったですね。
やばい、やばい、とぶつぶつ言いながら魅入っていた氷子さんです(笑)
船村刑事は観れば観る程、はまる刑事ですわ
いつの間にかその魅力の虜になってます、はい。
西田健さんも良かったな~
「特捜最前線」第133話"六法全書を抱えた狼" 2010.02.03
「家庭教師のトライ」のCM 2009.11.10