未熟な作家の気まぐれファンタジー小説blog

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2006.12.20
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カテゴリ: 落雷疾風記
20日の朝。悪天候に迎えられ、少々疲れが溜まりながらも、起床した。
やはりジンはもう起きている。しかし何かを黙々と書いている。
そんなことは気にせず、いつも通りに軽く挨拶を交わし、階段を下りた。
特に誰も起きていなかったため、昨日も読んだ武器図鑑を読むことにした。
適当にパラパラとめくっていると、あるページに何か挿んであることが判明し、それを取り出した。
それはよくわからない絵の描いてある、カードであった。まるでタロットのような・・・・・・
とりあえずその絵柄が綺麗で素敵だったので、捨てるにはもったいないと思った。なので、こっそり2階に持って行き、ジンに分からない様、日記の間に挿(はさ)んでおいた。
続きを読んでいたが、あくまで図鑑だ。さすがに飽きてしまい、元の本棚へと戻した。
そうしていると、セルヴォイが降りてきた。

「毎日そうだけど・・・・・・。」
「おっと、そうかい。ワッハッハッハ。」
と、高らかな笑い声に家が包まれた。
そしてすぐ、ミルイも降りてきた。
「おやまぁ、なんだか騒がしいと思ったら。オホホ・・・・・・。」
全く愉快な家族だ。僕はついて行けない。
ジンも後から降りてきた。が、よく見ると、眼の下にくまが出来ていた。
「やぁ、ジン。くまなんてあったっけ?」
「・・・・・・あっ、いやいや、なんでもない・・・・・・。」
と、一応ごまかした。
とりあえず父さんとジンとでナイトメアのことについて、少し話し合った。なんでも、誰もナイトメアの姿を見たことはない。見たものは、逃げることが出来ずに、そのまま呪殺されるらしい。もしかしたら僕も殺される可能性もあるから、今の一時(ひととき)の時間を大事にする事にした。

しかし、味は良かった。ブラウンシュガーはどれにつけても美味(おい)しいのだ。
食べ終わった後、普通なら2階に上がるのだが、今日は荷造りをする事にした。そう、僕とジンはミスリルとオリハルコンを探しに行くことに決めたのだ。
僕達は急いで準備し、あっと言う間に出発準備が完了した。
「気を付けて行って帰るんだぞぉ!」
そう言って、その集落のみんなに見送られた。

そして僕らは、レヴェナーンを出て、このヴィルム島にある『カルメス山』向かって出発した。
雨は一旦止み、太陽が雲の隙間から覗いている。
カルメス山は、ヴィルム島で一番高い山だ。もしかしたらここにあるかもしれないし、一番近い。
勢いに押されて出たものの、本当に見つかるかどうか分からない。今更レヴェナーンに戻り、作戦を練り直すのでもいいのだが、皆の僕達に対する信頼が薄くなってしまう。出た以上、もう後戻りは出来ない。物事を果たし、有ったら有った、無かったら無かったでケリをつけ、正々堂々とローレライと戦うことを、僕達は決めた。
しかし、あくまでもこの2つの鉱物は、未確認鉱物。もしかしたら無い可能性もある。が、それらを探しに行く行かないは僕達が決めた事だ。文句は言えない。
だが、もしもあれば、錬金合成が可能になる。でも、ギリギリの時間だ。そのためにも、素早く移動して、見つけることをしなければ。僕達は、足を速めた。
肩の荷が重い為、肩掛けが肩に食い込み、痛い。しかし、このことも承知して来たのだ。少々の痛みは我慢し、ひたすら歩き続ける。
「ジン・・・カルメス山まで、後・・・・何kmだい・・・・?」
まだ少ししか歩いてないのに、身体が重くて息が切れる。ジンは、後87kmあると答え、思わずため息が出てしまいそうだった。一番近いといっても、こんなに遠いとは思わなかったので、2つの鉱物が見つかるかという事より、生きて帰れるかという事を心配した。





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Last updated  2007.05.23 21:41:23
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