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2005年04月03日
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amazonから荷物がぽつぽつ届く。『新選組!』第弐集はまだかなあ。

『失踪日記』。もうすごい話だよ。つい一気に読んでしまいました。
描けなくなって追いつめられて全てを捨てて逃げ出す弱さと、残飯をあさって野宿して生き延びる逞しさは同じひとりの人間の中にどんな風に配分されているものなんだろう。
それにしてもあれもし人間関係がうまくいっていたら吾妻ひでおは配管工になってしまって、もうこっちの世界には戻らなかった可能性もあるのだろうか。ホームレスの状態からなりゆきで始めた仕事とはいえ、配管の仕事の面白さに目覚めていくくだりは、「人間にはすべての職業を遍歴したいという欲望がある」というニーチェだか誰だかの言葉を思い出させた。そんで中島らも愛読してたわたしですら、この本の描写でアル中の怖さは改めてわかりました。みんなお酒はほどほどにね。わたしは基本的にアルコール受けつけない体質であるので心配ないんだけど。

『リュオン』。なぜかわたしの中では『失踪日記』と同じ位置に(笑)。すいません佐々木淳子別に失踪してないし筆も折っていたわけでもないのですが。
佐々木淳子のSFはわたしにとっては星野之宣につぐセカンドインパクトで、そのアイデアのすば抜けた新鮮さと表現力にもう当時のわたしはメロメロで、進路選ぶ時ついうっかり東京デ○イナー学院に入ってしまったのはこのひとの呪縛が絶対どっかに残っていたからだと今も信じている。東京三世社の本がガンガン増えていったのは間違いなくこのひとのせいだしさ(奥友志津子とか掘泉下ってどこに行ってしまったの)。
佐々木淳子は酒井美羽と東デで同級生なんだよね。何かの本に酒井美羽が「淳子ちゃんの作品の前ではつくづくわたしはただの人」てなことを書いていたんだけど、そりゃそーだろと深く頷いたよ。酒井美羽も嫌いじゃなかったけど作家としての力量はもう比べるべくもないと。デビュー前にこんな友達間近で見てたら漫画描く気なんかなくなりそうだ。だがその後、確実な才能の閃きを感じさせた佐々木淳子の方が酒井より明らかにイタイことになっているのは何故なんだ。それが天才ってものなのか。それとも単にジャンルがSFだったからってことなのか。
『リュオン』は『那由他』と『ダークグリーン』と『ブレーメン5』の続編みたいなものがそれぞれ適当に関連づけられて3連作になっている。昔のファンにはたまらなく嬉しいけどそんだけだ。せめて『ショート・ツゥイスト』くらいの作品描き続けて欲しいのに。掲載してくれる雑誌がないのかもしれない。『少女コミック』って80年代にも偉大だったのであるなあ・・・。





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最終更新日  2005年04月04日 17時36分13秒
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