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六条 旭

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2016年06月17日
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カテゴリ: 報道


 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__) そもそも、近代以降中国の歴史は
  |     ` ⌒´ノ  対外戦争敗北の歴史だろ、常識的に考えて…
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \



以下、ニュースより引用
http://jp.wsj.com/articles/SB11715478495720544299904582129601734322464
南シナ海問題、危険な中国の被害者意識
仲裁裁判所の判断間近で焦燥感募る

2016 年 6 月 15 日 12:10 JST
 【上海】南シナ海のほぼ全域に領有権があるとする 中国の主張に対して、法的な判断が下されるまで秒読み段階 に入った。焦燥感に駆られる中国は3つの論点に絞って 外交攻勢 を強めている。すなわち、(1)国連の規則に基づいて設置されている常設仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)はこの件を管轄する法的権限を持たない(2) 米国がすべての問題を扇動してきた(3)中国は被害者である 、という3点だ。
 特に最後の論点に注目したい。裁判所が予想通り中国に不利な判断を下せば、同国のナショナリストは激しい反発を示すだろう。
 それは中国でにわかに高まっている被害者意識によって助長されることになる。つまり、米国が率いる欧米先進国は中国の台頭を阻止し、再び中国国民を奴隷化するという確信だ。こうした考え方は、しばしば暴力的な世論を呼び起こす。例えば、米軍機が1999年にベオグラードの中国大使館を誤爆したときにもそうした対応が見られた。今回は軍事的な反応が起きることも排除できない。

 フィリピンは3年前、水産資源が豊かなルソン島沖の海域を中国海軍が実効支配した後にこの件を仲裁裁判所に訴えた。フィリピンの傷ついた心情から生じたこの重要な申し立ては、中国が(被害者意識という)傷ついた心理を示して幕を閉じつつある。
欧州連合(EU)に駐在する中国大使の楊燕怡氏は「中国は南シナ海問題の被害者だ」と書面で訴えている。中国外務省の徐宏条約法律局長は、仲裁裁判について「悪意ある行為」だと言った。東南アジア諸国連合(ASEAN)の徐歩中国大使は、裏に潜む黒幕は「自らの世界覇権に挑戦する他国に我慢ができない独裁的かつ威圧的な」米国だと主張した 。
 フィリピンは、中国が広大な海域――南シナ海の約80%――の領有権を主張していることに異論を唱えている。中国は領有権の境界として、周辺諸国をかすめて数多くの島しょや岩礁、サンゴ礁、砂州を含む「九段線」を主張している。
 仲裁裁判所は領有権について判断を下すよう求められているわけではない。領有権の主張の根拠となっている島や岩礁の法的位置づけについて判断を下すのみだ。中国は、問題を切り離すことはできないと頑固に言い張り、仲裁手続きに参加することを拒否している。
 中国は領有権の主張を裏付けるため、満潮時には海面下に沈む岩礁の上に人工島を造成し、世界で最も船舶の往来が多いこの海域の実効支配を進めようとしてきた。人工島には中国最大の軍用機が着陸できるほど長い滑走路が作られている。海上交通路は中国の準軍事的な大艦隊でごった返し、後ろには灰色の軍艦がひかえている。ミサイルの砲台は空をにらむ、レーダーは水平線を見張っている。
 こうした軍備の増強を目の当たりにして、周辺諸国は兵器の購入に走り、米国に保護を求めている。
 だか、 中国は「加害者」ではなく「被害者」としての自画像を描いて見せている 。
 中国の言い分はこうだ。海域に散在する岩礁などは「古代から」中国のものであり、よって国連海洋法条約に基づくハーグの仲裁裁判所はこの件を取り上げる権限がない。フィリピンやベトナムのような国は海底の油田を狙い、1960年代から70年代に中国の領海を少しずつ奪い始め、そこに足場を固めてきた。中国がやってきたのはこれと同じだ。最近はオバマ大統領がアジアに軸足を移した軍事政策を背景に、こうした国の侵略を支持してきた――。
被害者意識は中国のナショナリズムの核心であり、歴史家によれば、その始まりは19世紀末に遡る。中国が日清戦争で敗北したときのことだ。欧米諸国はその前に中国をアヘン戦争で負かしていた。そして今、自国よりも小さなアジアの国によって、敗者にされた。このむごい仕打ちが国民を目覚めさせた。
 中国は現代になって大国になったにもかかわらず、完全に自尊心を取り戻したわけではなかった。
 国民のこの深い屈辱の経験が習近平国家主席の「チャイナドリーム」の原点だ

 訴えの対象となっている海域は小さいかもしれない。だが、問題はそこではない。中国共産党のプロパガンダ担当機関が絶え間なく言い続けているように、中国にとって母なる大地はたとえ「1ミリ」であっても神聖であり、他国の侵入は全て「恥辱の一世紀」を想起させるものだ。
 仲裁裁判所の判断でフィリピンが仮に勝利すれば、ベトナムとインドネシアが同じような訴訟を起こすのではないかと中国は恐れている。中国は裁判所の判断を無視すると誓っている。たとえ、国際的な無法者とのレッテルを貼られ、倫理的権威を犠牲にするというリスクを冒してもだ。
 この領海をめぐる争いは、米国という超大国とアジアで台頭してきた挑戦者との広範な対決の代理と化しており、より危険な段階に突入する瀬戸際にあるのかもしれない。
被害者意識を持っている中国には注意を払うべきだ。不当な扱いを受けたと感じ、憤慨し、後ろ向きになっている大国は、世界での立ち位置に満足している国よりも有害で攻撃的な可能性が高い。





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Last updated  2016年06月17日 22時37分01秒
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