遺伝子組み換え作物(GMO) で世界を席巻したモンサント社は、2018年にドイツの化学工業・製薬会社大手のバイエルに買収されて、社名はもはや残っていないが、同社のビジネスモデルのひとつは、同社が製造販売していた 除草剤「ラウンドアップ」にも枯れない除草剤耐久性の遺伝子組み換え大豆「ラウンドアップレディ」を開発して、セット販売 したことだ。圃場にラウンドアップを一斉に撒布しても雑草だけが枯れてくれるから、農作業の手間もコストも省ける。その分を種子のロイヤリティーに上乗せする。
GMOは知的所有権が認められ、特許で守られている。そこで種子の販売には契約書が必要となり、自家増殖は禁じられ、生産者は毎年購入することになる。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/woman/2020/03/post-359.php
グリホサートが主成分のラウンドアップは世界で最も使われている除草剤 で、1970年代半ば以降の総使用量は約86億キログラム。遺伝子操作で耐性を持たせた作物ラウンドアップレディーも開発された。
だがグリホサートは、多数の予期しない影響を環境に与える。ミツバチの世界的な減少はこの除草剤の使用と関係があり、ミミズにも悪影響 をもたらすとみられている。
農家が畑に散布する除草剤は、淡水源を含む周囲の環境に拡散する。 今回の研究では多くの水中食物網の基盤である海洋微細藻類への影響を探るため、植物プランクトン群集を設けた池を複数造り、一部を低濃度のグリホサートにさらした。
その後、全ての池を超高濃度のグリホサートにさらしたところ、既に曝露を受けていた池では耐性が確認され、致死量でもプランクトンは生き残ることができた。
ただし、 生物多様性は40%前後消失した。「こうした多様性喪失が気付かないうちに起こる可能性は非常に大きい」。 研究チームの1人で、マギル大学(カナダ)の生物学教授であるアンドルー・ゴンサレスは本誌にそう語る。
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