PR
Calendar
Keyword Search
Comments
ボックスアート
みんな大好き(断言)Czech Games Editionの傑作、「ダンジョン・ロード」。基本ルールだけでもトゥーマッチなのに、「熟練者はこのルールも採用してみてね」と、最初からいくつもの拡張ルールまで入っているという親切仕様。そんな「ダンジョン・ロード」のための新たな拡張、それがこの「ダンジョン・ロード:祭の季節」だ。そんじょそこらの「ちょっと1つ2つ要素を追加してみました」なんてぬるい拡張とは訳が違う。既存のほぼすべての要素に新たなコンポーネントが追加された上、まったく新しい要素もこれでもかとぶち込まれてる。ルールは3段組でぎっしり12ページ。いったいどんなヘビーゲーマーをターゲットにしてるんだw
まずはペット。最近ダンジョン・ロードたちのあいだではペットを飼うのが流行してるらしく、それに乗ってペットを飼う。ゲーム的には、ぶっちゃけると単なる使い捨ての特殊カードw 各年の冬にペットカードを1枚ずつ得て手元に伏せて置いておき、使ったら表向ける。能力はさまざまで、戦闘中に使えるものや、得点計算中に使えるものもある。ゲーム終了時まで使わなかった場合、最後の最後に見せびらかして人々の気を引くことができるため、どんなペットも1枚1点になる。10点前後の戦いになるゲームなので、1枚1点はかなりでかい。
ペットの例。効果も魅力的だが、まあペットだからね。「ダンジョン・ペット」をプレイして、気に入った子を飼えばいいと思いますw
次に「またとない好機」。基本ゲームの中央ボード上には、プレイヤーがミニオン駒を置いてアクションを実行する場所が8カ所ある。ここでプレイヤーはトンネルを掘ったり、モンスターやトラップを手に入れたりするわけだが、毎ラウンドこのうちの1カ所が「またとない好機」タイルに置き換えられる。何しろ好機なので、さまざまなものを通常より効率よく入手できたり、そこでしか実行できないアクションがあったりする。そして何しろまたとないので、その場所を使えるのはそのラウンド中のみ。次ラウンドになったら取り除かれ、ゲームから除外されてしまう。こうして1ゲーム中に8回の「またとない好機」が1回ずつ利用可能になる。「またとない好機」は次ラウンドの分まで見えているので、先を見越したアクションの組み立てがよりいっそう重要になるだろう。逆に他プレイヤーが「またとない好機」に群がる中、あえて他の通常アクションを比較的楽に実行するという戦術も成り立つんじゃないかな。
またとない好機の例。左上の「熟練モンスター(ゴースト)の雇用」では、通常より強いモンスター(ゴースト)を雇用できる(残念ながら、その分雇用コストも上がるけどw)。右下の「トンネルの改良」では、トンネルを改良トンネル(部屋のように特殊効果を持つ)に置き換えたり、冒険者に征服されたトンネルや部屋を“再征服”したりできる。改良トンネルはこのアクションを実行しない限り得られないが、いずれかの効果しか実行できないので選択は慎重に。
そして新たなパラディン。基本ゲームでプレイヤーを恐怖のどん底に突き落としたあのパラディンが、なんと2人になって帰ってきたw 今度は人間ではなく、エルフのパラディンとドワーフのパラディン。幸いエルフのパラディンは人間のパラディンより弱く、先に出てくるのはこっちなので、勝機があるならあえて邪悪になるのも手だ。
しかし邪悪なプレイヤーが2人以上になった場合、最も邪悪なプレイヤーのところにはドワーフのパラディンが現れる。こっちは人間のパラディン以上にタフなので、ダンジョンを蹂躙されるのは必至だろうw 選択ルールを使えば、基本ゲームのパラディンを加えた3人を登場させることもできる。また、まだ公開されていないが、CGEのサイトで「1人のプレイヤーのところに複数のパラディンが来るルール」を公開予定とのこと。絶望的な未来しか見えないなw
1年目と2年目の新たなパラディン。エルフはひ弱、ドワーフは頑丈。うん、だいたい合ってるw
パラディンが入れ替わったほかに、新たな冒険者として吟遊詩人が追加された。吟遊詩人は戦士とは逆に、常に隊列の最後尾につく。他の冒険者たちは吟遊詩人にいいところを見せ、自分の活躍を歌にしてもらおうと奮起するため、よりいっそうタフになるw 前衛から順にタフになっていくので、1年目なのに戦士に8ダメ与えてもまだ立ってるといった、悪夢のような状況も普通に起こり得るw 戦闘がより厳しくなるのは火を見るより明らかなので、プレイヤー側も新たに増えた要素を駆使し、充分な対策を練らなければならないだろう。
吟遊詩人。リュートシンボルの分だけ、前衛から1個ずつ勇気トークン(おおむね1ヒットポイントに相当)を置いていく。後衛を狙い撃てる手段がないと厳しいだろう。
当然モンスター、罠、イベント、部屋も増えてるが、何より大きいのは「祭の季節」が追加されたことだろう。拡張ゲームでは秋ラウンドのあとでもう1ラウンド、「祭の季節」をプレイする。通常のラウンドと同じようにプレイするので、その分だけ冒険者対策を取ることができるが、もちろん冒険者も1人余分にダンジョンに来る。意味ねーw
また、アクションフェイズ終了後、その年に使われた4枚の「またとない好機」タイルが競りにかけられる。インプを使って握り競りを行い、その数順にタイルを1枚選んで、その左上のアイコンに応じた利益を得る。たとえば前述の「熟練モンスター(ゴースト)の雇用」タイルを選んだ場合、1食料を支払って捨て札置き場からモンスター(ゴースト)を1匹雇うことができるし、「トンネルの改良」タイルを選んだ場合は即座に(インプを使わずに)トンネルを1つ掘ることができる。お祭りの景品として手に入れたってことらしいが、モンスターだの罠だのが景品ってどんな祭なのかw 競りに使ったインプ駒は失われることはないが、祭に行ってしまったので、そのラウンドの生産フェイズやイベントフェイズ中にはもう使えない。1個でも入札すれば何かしらは手に入るので、必要な分はちゃんと残しておこう。
これまでいろいろなゲームの拡張を紹介してきて、何度か「この拡張を入れてもプレイ時間が延びることはないだろう」なんてことを書いたが、この「ダンジョン・ロード:祭の季節」を入れた場合、間違いなくプレイ時間は延びる。しかも劇的にw 何しろ1ラウンド(2年で2ラウンド)増えるんだから当たり前だw 他の要素も悩みどころてんこ盛りなので、ペット選びに悩み、アクション選択に悩み、景品選びに悩み、悪評の調整に悩み、戦闘で悩む(そして絶望する)ことになるだろう。プレイアビリティとか、長時間化によるプレイ機会の減少とかについてはいっさい考えられていない。まさに真のヘビーゲーマー向けの拡張だ。しかし、ルールを読むだけでワクワクしてくるような末期患者の皆さんにとっては何の障害にもならないだろうw 日本にはそんな猛者がたくさんいるはずなので、そろそろプレイレポートがいたるところから上がってくるに違いないw
【ゲーム紹介】リーフ・プロジェクト(Reef… 2024.06.18
【ゲーム紹介】ウィンドミル・バレー(Wind… 2024.05.17
【ゲーム紹介】裏切り者レガシー(Betrayal… 2021.06.14