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2014.05.23
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カテゴリ: 和訳

カバーアート

スチーム拡張マップ#3カバーアート.jpg


 マップは両面仕様になっており、全部で4通りのゲームができるようになっている。まずは4つ折りパネル全面を使用する「おーい、西だ!」マップ。西部開拓時代の合衆国西部が舞台となっている。

スチーム拡張マップ#3-1.jpg
 こんなマップ。ゲーム開始時に右上のシカゴヘクスに都市成長マーカーを5枚置き、貨物供給スペースにサンフランシスコタイルと貨物駒3個を置く。

スチーム拡張マップ#3-1-1.jpg

 サンフランシスコタイル。

 また、マップを見て分かるように、町ヘクスが1つもない。まあこれから開拓するんだから当然と言えば当然だw 代わりに数字が書かれたヘクスがあり、その数だけそのヘクスにも貨物駒を置く。ゲーム中、プレイヤーは空いているヘクスにならどこにでも町線路タイルを置くことができる。プレイヤーが自分で町を作っていくことになるわけだ。そのヘクスに貨物駒がある場合、その町線路タイル上に移動させ、貨物の輸送フェイズ中に輸送できるようになる。ただし町線路タイルを置くための追加コストが通常の1ドルではなく3ドルに跳ね上がっているため、むやみやたらに町を作ることはできないだろう。できるだけ肥沃な土地に作りたいものだ。

 「都市成長」は、アクションとしては選択できない。では貨物駒が枯渇したらそれきりかと言うとそうではなく、ある都市がシカゴにつながったとき(複数のプレイヤーのリンクを経由していい)、その都市は即座に成長するのだ。成長の仕方も変わっており、袋から貨物駒を3個引いて、そのうち2個をつながった都市に置き、残りの1個はシカゴに置く。西部とつながることでシカゴも発展することを表しているんだろうね。

 そしてサンフランシスコ。ボード上には、現在のサンフランシスコがある位置(マップ左端の黄色い都市ヘクス)にイェルバブエナという都市がある。ここはゲーム開始時の貨物駒配置数が0という小さな都市なのだが、2ターン目終了時にサンフランシスコへと発展する(サンフランシスコタイルとその上の貨物駒をこのヘクスに置く)。序盤はシカゴ周辺から発展させていくのが定石だろうけど、3ターン目から即座にサンフランシスコの貨物駒を利用できるよう準備する戦術もアリかもね。


 ボードの裏面には、3パネルを使う日本マップと1パネルを使うシンガポールマップがある。まずは2人プレイ用のシンガポールマップ。

スチーム拡張マップ#3-3.jpg
 こんな感じ。何とヘクスの大半が町ヘクスという、非常に縮尺が小さいマップだ。

 このマップではルールがかなり改変されており、まずターンとフェイズの概念が廃止されている。ものすごい別ゲー感w 両プレイヤーが線路を引いて、そのあと両プレイヤーが貨物駒を輸送して……という流れではなく、先手プレイヤーが線路を引いてアクションして経費を支払い、そのあと後手プレイヤーが線路を引いてアクションして経費を支払い……と進んでいく。ターンがないので、終了条件が満たされるまでプレイすることになる。

 マップが狭いので、プレイヤーは手番ごとに線路タイルを1枚しか置けない。そのあと、追加アクションとして「貨物駒の輸送」「もう1枚の線路タイルの配置」「都市成長」「都市化」のいずれか1つを実行できる(任意)。そしてこの追加アクションを実行した場合に限り、プレイヤーは経費(収入がマイナスになっている場合)を支払う。つまり手番ごとに線路タイル1枚の配置だけを続けていれば、いつまでも支払わなくていいわけだ。無論それでは貨物駒を輸送できない=収入が増えないので、どこかで(おそらくは頻繁に)追加アクションをしなければならないだろう。むしろ“どこで追加アクションを実行せずに我慢するか”を判断することになるんじゃないかな。

 また、このマップでは未完成のリンクを数手番に渡って維持できるが、そうした場合コストがかさむため、経費の支払いが発生した際に余分なお金を支払う羽目になる。できるだけ避けたい事態だが、線路タイルを1枚ずつしか置けないので、自ずと未完成のリンクも増えるだろう。町タイルを置き続ければ常に完成させられるが、そうなると輸送時に高い機関車レベルが必要になるわけで……難しいなw

 さすがに通常ルールでは輸送力が足りなさすぎるため、貨物駒の輸送時には「機関車レベル×2」までのリンクを使うことができる。ただし得られる輸送点は機関車レベルまで(通常と同じ)になり、相手のリンクを使った場合、まずその分の輸送点をすべて相手に与えなければならない。たとえば機関車レベルが2のときに自分のリンク2本と相手のリンク2本を使って輸送した場合、まず相手に2輸送点を与えることになるので、自分は1点も得られない。こういう輸送はやめましょうw

 どちらかが破産するか(相手の勝ち)、両者が何もせずにパスしたとき(勝利点の多い方が勝ち)、ゲームは終了。また、貨物駒の輸送の結果としてどちらかが15勝利点+プラスの収入を持つ状態になった場合、手番開始時にプラスの収入+相手より多い勝利点を持っているプレイヤーの勝ちになる。場合によっては相手が次の手番開始時に即勝利してしまうので、貨物駒の輸送時には注意が必要だ。


 最後に3パネルを使う日本マップ。

スチーム拡張マップ#3-2.jpg
 こんな感じになっており、2人プレイ時には北海道だけを使い(そしてルールもちょっと変わる)、3人プレイ時には本州だけとなる。全面使うのは4人プレイ時だけだ。

 やはり狭いので、手番ごとに配置できる線路タイルは2枚になる。青函トンネルは1ヘクスと見なされ、5ドルで建設できるが、未完成のまま放置しておくと埋め直されてしまい、再建設時には再び5ドルかかるようになるので注意が必要だ。

 繰り返すが、何しろ狭い。このためどうしても他プレイヤーの線路を使うことになるのだが、ここで有用なのが急行のルール。機関車レベルを上げるとき、プレイヤーはその代わりに急行レベルを上げることができる。そして貨物駒の輸送時には「機関車レベル+急行レベル」までのリンクを使うことができる。じゃあ何が違うかというと、急行レベル分で使ったリンクは完全に無視されるのだ。このため、自分のだろうが他プレイヤーのだろうが、そのリンク分の輸送点は入ってこなくなる。たとえば機関車レベル3+急行レベル2なら5リンクまで使って輸送できるが、入ってくる輸送点は3点だけ。しかし2リンク分までは、他プレイヤーのリンクを使っても相手に輸送点を与えずにすむのだ。さすがにこれだけだと強力すぎるため、他プレイヤーのリンクを使った場合は1リンクごとに1ドルを支払う必要があるが、それでも充分有用だ。もちろん、急行レベルばかり伸ばすと自分にも輸送点が入りづらくなるので、自分と他プレイヤーのリンク配置を考慮に入れ、適切な成長のさせ方を考える必要があるだろう。


 まだ日本マップ4人プレイしかしたことがないが、少なくともこのマップは充分面白かった。特殊すぎるシンガポールマップはちょっと想像がつかないが、西部開拓マップは追加ルールもちゃんと機能しそうで期待が持てる。拡張1、2と同じく、「スチーム」好きなら持ってて損はないだろう。
 しかし、大きな問題が1つある。ルールの記述がひどすぎるのだ。偉そうに書いてきたが、これで正しいルールなのか、実を言うとまったく自信がないw ちょっとアメリカ人が書いた英文ルールとは思えないひどさ。BGGを確認した限りでは、英語圏のユーザーもかなり困るレベルのようだ。デザイナーが社の偉い人だから、誰も文句言えないのかねえ……もうほんとひどいので、英語読める方々は是非その点も確認していただきたいw

BGGの和訳ルール:

スチーム
拡張#1
拡張#2
拡張#3





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Last updated  2014.06.04 11:43:06
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Re:【ゲーム紹介】スチーム拡張マップ#3(Steam: Map Expansion #3)(05/23)  
智志satoshi1994 さん
うわー、シンガポールも日本も超やってみてぇw
steamは二人用MAPがあるのがいいですねえ。 (2014.06.07 14:07:07)

Re[1]:【ゲーム紹介】スチーム拡張マップ#3(Steam: Map Expansion #3)  
>>智志satoshi1994さん
 シンガポールは怖いもの見たさで一度はプレイしたいですね。なんかもうルール弄りすぎて全然「スチーム」じゃない感もありますがw
 プレイ人数が幅広いゲームは、実際には最適人数の幅がそれより狭いことが多いですが、専用のマップを用意してくれるものはどの人数でも充分楽しめることが多いのでありがたいですね。 (2014.06.09 10:06:54)

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