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史上最高年俸3700億円のヘッジファンドマネージャー 更新日:2010年04月05日 上位25人で253億ドル!史上最高の年 2009年、最も報酬額の多かったヘッジファンドマネージャーのランキングが業界誌「アブソリュート・リターン・プラス・アルファ」から発表になり、40億ドル(約3700億円)を稼いだデビッド・テッパー氏(アパルーサ・マネージメント)が初の1位となった。40億ドルは史上最高額。 2位ジョージ・ソロス氏、3位ジェームズ・シモンズ氏、4位ジョン・ポールソン氏と新旧の帝王3人が並んだ。他には、ビッグネームたちが返り咲いており、金融危機がまるで遠い過去のように思えてくる。 だが、昨年のランキングと違うのは報酬額。上位25人で253億ドルに上り、昨年の116億ドルから2倍以上となった。前回1位だったジェームズ・シモンズ氏は25億ドル。今回1位のデビッド・テッパー氏は40億ドルだったため、大きな差がある。また、昨年は2.5億ドルあれば10位に入ることができたものの、今回は8.25億ドル以上なければトップ10に入ることはできず、史上まれにみるハイレベルなランキングとなった。 乱世の覇者 デビッド・テッパー氏 ロシアが債務不履行に陥り、ドリームチームと呼ばれたヘッジファンド、LTCM(ロング・ターム・キャピタル・マネジメント)が苦境に立たされた1997年。この年は業界に激震が走ったことは言うまでもなく、多くのヘッジファンドが損失を強いられた。 だが、その直後に果敢にロシア国債を買い向かったヘッジファンドがあった。それが、デビッド・テッパー氏率いるアパルーサ・マネジメント。97年にはマイナス29%から、翌98年にはプラス60%へと、パフォーマンスを劇的に伸ばした。 そして、2009年。年末に、米紙ウォールストリートジャーナルには、最も稼いだ人物の一人はヘッジファンド運用会社アパルーサ・マネジメント社長のデビッド・テッパー氏だろう、と報道された。その際の報道によれば、同社の稼ぎは70億ドル(約6300億円)で、うちテッパー氏自身は25億ドルを手にする見込み、となっていた。 しかし、報酬額は実際に報道された25億ドルをはるかに上回る40億ドルだった。この驚異的なリターンを上げた手法と、このマネージャーの人物像を見てみることにする 名門カーネギーメロン大MBAの校名にも デビッド・テッパー氏(母校で学生たちと) 米金融街のニューヨークから車で1時間ほど移動した、ニュージャージー州チャタムにデビッド・テッパー氏率いるアパルーサ・マネジメントはオフィスを構える。ジーンズとシャツという服装も珍しくないこの52歳のファンドマネージャーは、ウォール街の金融マンとはどこか違った空気を持つようだ。 というのも母校であるカーネギーメロン大学ビジネススクールに、5500万ドルを寄付。2004年から同コースはテッパー・スクール・オブ・ビジネスという校名になっている。ファンドマネージャーの名前が冠された学校は、聞いたことがない。こうしたことからも異色の存在なのかもしれない。 ピッツバーグに生を受け、父親の株式投資を見て、11歳から投資に興味を持つようになったテッパー氏。ピッツバーグ大学からカーネギー・メロン大学のMBAコースを得て、ミューチュアルファンド会社勤務などを経て、ゴールドマンサックスにジャンクボンド部門が設立されるために、移籍した。 ゴールドマンのジャンクボンド部門では8年間トップトレーダーとして責任者の地位にあった。そこでジャンクボンド、ディストレス証券のトレードでは第一人者の地位を築き上げていった。現在の超逆張り型のバリュー投資の手法のルーツはまさに、ここにある。 金融株が勝負の分かれ目 1993年に現在のアパルーサを設立。98年に前年破綻したロシア国債で一気に利ザヤを稼ぐと、業界からは大きな注目を浴びた。 そして、金融危機の震源地となった金融株を2009年は買いまくった。ポートフォリオ中に占める割合は一時60%を超えるまでになっていた。なぜ、こんなことができたのか? 当時、シティグループ、バンク・オブ・アメリカなどの株価は国有化が噂され急落していた。だが米財務省が公的資金を注入して買い受ける優先株は、取引実勢をはるかに上回る価格で普通株に転換されると表明した。 転換価格はシティで実勢よりも37%、バンカメで21%高く設定されていた。 「国有化か」と報道するメディアもあったが、テッパー氏は怯まなかった。この時点で国有化はほぼないと踏んでいたのだろうか、思い切って買いまくった。その決断で勝負は決まった。 社名のアパルーサとは馬のAppaloosa種のこと。最初はペガサスを社名に入れたかったというがすでに他社に登録があったために、同じ馬の種類の中でも、イニシャルが最初に出てくる「A」のアパルーサにしたのだという。 その設立当初の名前に込められた願いが設立から17年を経て、やっと叶ったことになる。 かつて「適正な資産運用額は10億ドルくらい」(テッパー氏)という従業員30人足らずのアパルーサも現在は運用資産総額120億ドルに達するまでに膨れ上がった。今年は新たに航空株を買うなど逆張りを続けるが、今年はどんなパフォーマンスを見せるのだろうか。 次項はランキング上位陣について見ていく。 新旧3人の帝王、返り咲き、30代 ジョン・ポールソン氏(CNBCの生放送より) ジョージ・ソロス氏、ジェームズ・シモンズ氏、ジョン・ポールソン氏の新旧3人の帝王は上位を占めて、依然として貫禄ぶりを示した。昨年1位から3位に転落したシモンズ氏だが運用の第一線からは退くことを表明しているが、ファンド会社の設立者として残るという。昨年は旗艦ファンドのメダリオンが高パフォーマンスを上げた。2位ソロス氏は混乱期に強いところを見せ、4位のポールソン氏は2007年に自身がマークした37億ドルという史上最高記録を、テッパー氏によって塗り替えられることになった。だが、市場に対する影響力が最も大きいファンドマネージャーであることは間違いない。 5位スティーブ・コーエン氏は、魔術師と呼ばれるトレーダー。シングルの腕前を活かしてゴルフ接待をするなど拡大に動いているようだ。また、前妻から昨年インサイダー取引の疑いで告発されたものの、すでに訴えは取り下げられ、この問題は解決している。6位の元祖乗っ取り屋カール・アイカーン氏は現在、ライオンズゲートにTOBを仕掛けるなど、さらに動きを活発化させている。 リーマンショックで圏外に落ちていた8位ケンス・グリフィン氏、10位フィリップ・ファルコン氏は2年ぶりにランキング返り咲いた。また8位ジョン・アーノルド氏はランキング中で唯一の30歳代。昨年に続き2年連続でトップ10入りを果たしている。 2007年から2008年にかけての金融危機が、まるで遠い無加水の出来ごとだったかのように感じるかのような歴戦のファンドマネージャーの報酬額。今回紹介したマネージャーはほんの一握りで、米国をはじめ世界のヘッジファンド業界の層の厚さを感じさせる。
2010.05.05
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