シュトーレン

シュトーレン

 ドイツでクリスマスに食べられる伝統のお菓子。仕上げに溶かしバターをたっぷり塗って更に粉砂糖をふんだんに振りかけてガチガチに固めるのが本式のようですが、クリスマスに向けて毎日少しずつ食べていくための保存のためもあるらしいです。ここでは甘さを抑えた食べやすいシュトーレンに仕上げてみました。




 <材料> 4個分

強力粉 200g


薄力粉 100g


砂糖 大さじ4


塩 小さじ3分の1


スキムミルク 大さじ2


卵 1個


バター 100g


シナモン 4振り


ナツメグ 2振り


水 115cc


ドライイースト(サフ) 大さじ1



スライスアーモンド 50g


レーズン 50g


オレンジピール 35g


レモンピール 小さじ1分



粉砂糖  適量



 <作り方>

①ボールにバターと砂糖を合わせ、卵を加えます。


 大き目のボールを用意して薄く切ったバターを入れ、砂糖を加えて指先でもみ混ぜます。バターを早めに室温に戻しておけば、木べらなどで簡単に砂糖と混ざります。

②粉類を加え、イースト液を回しかけてざっと混ぜます。


 強力粉、薄力粉、スキムミルク、スパイスをフォークなどで混ぜ合わせてバターのボールに加え、あらかじめイーストを振り込んで溶かしておいたぬるま湯を全体に回しかけます。全体がしっとりするまでざっと混ぜます。
 シナモンやナツメグは瓶入りの粉末を使っています。同じ4振りでも軽く振るのと思いっきり振るのとでは量が変わってきますので、この分量は目安として好みなどで加減してください。

③最後に塩を振りかけ、生地をつかむようにしてこねます。


 手のひらを大きく広げ、生地全体をつかむようにします。ふわふわの生地ではないのでしっかりこねる必要はありません。手につかなくなって表面がつるんとまとまればOK。

④フルーツ類を混ぜ込みます。


 レーズンはあらかじめラム酒かぬるま湯に浸してやわらかくしておきます。ぬるま湯なら、最低でも20分くらい。ラム酒を振りかける場合は、ぬるま湯でさっとふやかしてから振りかけると比較的早く風味がつくと思います。1週間以上洋酒に漬け込んだものなら、仕込み水の量をもう少し減らしたほうが無難かも。
 オレンジピールは細かく刻みます。アーモンドは、半量をくるみに変えても。くるみを入れる場合は適当に砕いておきます。混ぜ込み方は《クグロフ》を参照してください。

⑤ボールにラップをかけ、2倍になるまで1次発酵させます。


 お湯の入った容器と共にオーブンに入れて発酵させました。イーストの量が多いので40分ほどで倍になりました。

⑥4分割し、麺棒で楕円に伸ばします。


 パンマットに取り出して4等分し、それぞれ麺棒で楕円に伸ばします。ベンチタイムは不要です。

⑦クッペ型などに整えて2個ずつ天板に乗せます。


 楕円に伸ばしたものを三つ折りにするか、または端からくるくる巻いて閉じ目をつまんでクッペ型に成形します。

⑧倍になったら180度で16分ほど焼きます。


 これも15分ほどで2次発酵が終了しますので、頃合を見計らってオーブンを200度に予熱します。軽く霧を吹いて180度で16分くらい、たたいて軽い音がするまで焼きます。

⑨網に取って粉砂糖を振り、ラップをピッタリ貼り付けて冷まします。


 熱々を網に乗せてすぐに粉砂糖を振りかけます。上からラップをピッタリと密着させておくと、湯気で砂糖がしっとりとなります。そのままラップでくるんで保存すれば、翌日も生地はしっとり。

 焼き上がりが近づくにつれてシナモンが香ってきます。苦手な方は生地に入れるのを省略し、粉砂糖とシナモンを合わせたものを後から好きな人だけ振りかけて食べるのもおすすめ。


 くるみは大きいほうが食べ応えがあっておいしいものですが、あまり大きいと麺棒をかけずらいので適当に砕きます。レモンピールの代わりに摩り下ろしたレモンの皮でも。白い部分を入れると苦くなるので、表面の黄色い所だけを摩り下ろすようにします。


 スライスアーモンドを混ぜ込むと、薄いので砕けてしまいます。しこしこと細かい歯ざわりが楽しめますが、物足りない方はダイスアーモンドでどうぞ。



シュトーレン

 ◎2003年12月20日記

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